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テレ娘。

「テレビで見かけた娘。さんたち」 略して、テレ娘。 テレビ好きの目線から、画面に映った娘。さんたちについて触れます。

※ことわりなくツイッターの発言をお借りする場合があります。不都合がありましたらコメント欄にてお知らせください。

なぜハロプロはアイドルのトップブランドでいられるのか? …答えはハロプロのみが持つ「ある特徴」にある

なぜハロプロはアイドルのトップブランドでいられるのか? …答えはハロプロのみが持つ「ある特徴」にある - テレ娘。
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大仰なタイトルでスミマセン。これには理由がありまして……。


テキストサイト「アライブモーニング」さんが面白いpostをされていたので、テキサイ復興を掲げるサイト主の宮元さん(@alivemnet)に敬意を表し、畏れながら、はてブコメントやリツイートではなくトラックバックしてみます。
その記事とは、こちら。

なぜモーニング娘。は常にハロプロのトップグループでいられるのか? …答えはモー娘。のみが持つ「ある特徴」にある | アライブモーニング なぜモーニング娘。は常にハロプロのトップグループでいられるのか? …答えはモー娘。のみが持つ「ある特徴」にある | アライブモーニング


当postのタイトルはこちらをパロってみました。

モーニング娘。が常にトップグループの位置をキープできているのは、「モーニング娘。には卒業システムがあるためプロスポーツチームのような組織形成が実現し、アイドル生命の若返りを果たすことで、ファンはチームを永続的に応援することが可能だから」といった趣旨の説明をされています。

これを読んで即座に思い出したのは、先日までお手伝いをしていた自主制作のYouTube配信ラジオ「モーニング女学院の職員室」の特別企画『もしも、 Berryz工房 と ℃-ute のメンバーがサッカーチームを作ったら』です。


ベリキューの面々を日本代表のサッカーチームに例えてスタメンを配置して、その布陣から想定される戦術を紹介するという趣旨だったのですが、番組後半ではハロプロの後輩たちを「U-20」「ユース」になぞらえて、ハロプロの括りの中での世代交代として選手交代で出場させるシナリオをオプションにつけてみました。※1:03:54付近から

狼によく有りそうなパロディ企画であり、宮元さんの記事もまた狼からのインプットなので、発想が合致するのは必然なのですが、やはり動画主の大比良さん(@shotaro_ohira)が「もかさん、こんな企画やりたいんスけど……」と切り出してくるに至った大元には 新陳代謝や継承の楽しさ というエッセンスがあるのだなあと再確認させられました。





モー娘。のみが持つ特徴」なの?


しかしながら、面白かったのは、記事の中で「あたかもプロスポーツチームのような組織を実現できたのがモーニング娘。だけ」と述べられていること。

たまたまですが、こちらの『〜サッカーチームを作ったら』ではBerryz工房℃-uteを中心としたハロプロメンバー全体がサッカーのナショナルチームのような組織として個性やスキルを継承していることを前提に楽しんでいます。

つまり、これはどういうことか。確かにモーニング娘。は、プロ野球チームがエースや4番を継承していくように、グループ内 で役割が引き継がれていく新陳代謝が強みであり魅力です。しかし、Berryz工房℃-uteを始めとする卒業・加入制度の無いグループであっても、彼女たちに影響を与える存在や彼女たちから影響を受ける存在が身近にあります。グループ内には無くとも グループ間 での継承も大きな魅力だと思うんですよね。

もっと言えば、個人的に常々感じていることなのですが、グループのスタイルとして、Berryz工房モーニング娘。のいわゆる「黄金期」を、℃-uteはいわゆる「プラチナ期」を、それぞれ現役モーニング娘。以上に色濃く受け継いでいると言っても過言ではありません。

Berryz工房 ≒「黄金期」→ 個性的、表現力豊か、バラエティ対応力、多方面で経験豊富
℃-ute ≒「プラチナ期」→ チームのまとまり、歌とダンスに注力、経験やスキルと比べた謙虚さ

実際にハロコンで一緒にパフォーマンスしたり、バラエティ番組で共演したりすることで明らかになることなのですが、現役メンバーに足りないものを沢山備えています。



グループを越えて影響をもたらすもの


それでは、両グループにこの特徴を与えたルーツはどこにあるのでしょう。それはグループの成り立ちの時期にあると思われます。

Berryz工房 の結成は2004年、まもなくメジャーデビューします。安倍なつみ卒業の直後に三ヶ月連続メジャーシングルリリースという華々しいスタートでした。ハロプロキッズ加入後、程なくしてのデビューということも有り、お手本であり憧れの対象だったのは矢口、後藤、石川、辻加護といったテレビで活躍するザ・アイドルのいわゆる「黄金期」メンバー。居並ぶ個性がバチバチと火花を散らすエンタメのキナ臭い世界を子供ながらに目の当たりにしていました。

一方、℃-ute の結成は2005年、メジャーデビューは2007年まで待たれます。当時の状況はといえば、相次ぐスキャンダルで世間のモーニング娘。のネームバリューはとても良いものとは言えませんでした。吉澤ひとみ卒業直後の藤本美貴の脱退を経て、謙虚な気持ちでグループを再構築していく高橋愛体制の姿を目の当たりにしています。彼女たちの尊敬の的は、活動の基本である歌とダンスのレベルアップに努力を惜しまないアットホームなグループでした。


ひな鳥が目の前にいる親鳥を見て育つように、メジャーデビューという自覚の芽生えの瞬間目の当たりにした憧れの的を、自分たちの「是」として活動スタイルの土台としてきたのです。一目瞭然という言葉がありますが、多感な時期に五感でつかんだ印象は一生離れないと思うんですよね。実物を見ていないメンバーと対比して「現役モーニング娘。以上」と述べたのはこのためです。


同様に、満を持して飛び出した スマイレージ の楽しさは彼女たちのエッグ時代にアリーナ公演を果たすなどの活躍をしていたBerryz工房の「おもちゃ箱をひっくり返した」感じに通じるところがありますし、長い研修期間を経験したメンバーを中心とする Juice=Juice℃-uteと同じような境遇からスタートした親近感があり、今年もっとも飛躍した先輩に憧れを抱くのは自然な姿です。

また更に、後藤→田中というグループ内で受け継がれたものが田中に憧れる別グループの高木紗友希のパフォーマンスの向上を促したり、安倍→新垣の負けん気は宮本へ、後藤→高橋→愛理に学ぶ研修生の室田瑞希など、今も日進月歩、長いスパンの中で繰り返されるとともに多様性にも富んできました



モーニング娘。が楽しい人には、ハロプロも楽しい


「グループ内」とともに「グループ間」で引き継がれていく様子をウォッチする楽しみは、熟成されていく樽のコクのごとく歳月を経て増幅していきます。雅や梨沙子やキャプテンのロックナンバーにかつての後藤真希を思い出したり、愛理に高橋愛の夢の続きを託したり、そんな語りには時おり古参ファンのちょっとした悪酔いも見られますが、味わいは増していっているため気持ちは実に理解できます。

冒頭の記事の最後に「箱推し」の人の心理として「物語」の楽しみに触れていますが、ワインの愛好家が産地やぶどうの品種や製法などのプロセスに興味を持ったり箱で複数買いする趣向に近いかもしれません。そうであれば、別の産地で育てた同じ葡萄や同じ産地の別のヴィンテージ(年)など、ハロプロという大きな箱でお買い求めのほうが多様な楽しみ方ができますよ。そしてコツとして、ワインボトルのラベルの記載を確認するように、プロフィールの「憧れの先輩」をチェックしてから歌やダンスを観れば、より一層味わい深くなることでしょう。

ともあれ、モーニング娘。の物語を楽しいと思える人であれば、きっとハロプロという章立ての多い物語も楽しいと思うんですよね。


過去の良い所を色濃く残すベリキューが居て、そしてそのベリキューに憧れの気持ちを持って接している後輩たちを見ると希望にあふれる思いがするのです。








今年、初の試みとなった「ナルチカ」イベントも、いずれどこかでとても意義深いイベントとして語り継がれることになるかもしれませんね。







<蛇足>
企画動画の再生回数の面では、第一作『もしも、モーニング娘。のメンバーが野球チームを作ったら』のほうが圧倒的に多いんですけど……。(^_^;