テレ娘。

「テレビで見かけた娘。さんたち」 略して、テレ娘。 テレビ好きの目線から、画面に映った娘。さんたちについて触れます。

※ことわりなくツイッターの発言をお借りする場合があります。不都合がありましたらコメント欄にてお知らせください。

『ヒャダインの“ガルポプ”』ヒャダイン×モーニング娘。リーダー譜久村聖の対談で分かったこと

『ヒャダインの“ガルポプ”』ヒャダイン×モーニング娘。リーダー譜久村聖の対談で分かったこと - テレ娘。
このエントリーをはてなブックマークに追加

 

音楽プロデューサーのヒャダインさんのラジオ『ヒャダインの“ガルポプ”』(NHK-FM、2016.11.25放送)に、モーニング娘。'16のリーダー・譜久村聖がゲスト出演しました。

 

この機会を待ちかねていたかのように、冒頭から、お互いかなりテンション高めでご挨拶。

 

ヒャダイン「ハイ、フクちゃん、ようこそいらっしゃいました!」

譜久村「めっちゃ嬉しいです!ありがとうございます!」

  

 

メンバーでありながら今も大のハロプロファンであるフクちゃんと、同業者でありながら同じく大のハロプロファンのヒャダインさん。

1曲目の紹介も面白かったです。

 

ヒャダイン「1曲目なんですが、大先輩でもあります藤本ミキティのナンバーです。曲は『ロマンティック浮かれモード』。これ、なぜ。」

譜久村「いや、もう、この曲は『アイドル界の神様』のような存在

ヒャダインわっかる……(囁き声で深く同意」

譜久村「だと思うんですよ、私は。」

ヒャダイン「その通りですよぉ。」

譜久村「いつ聴いても、物語のクライマックスというか、絶対ハッピーエンドで終わるクライマックスみたいな状況の曲だと思いますし(以下、ハロコンでももちと歌ったことを嬉しそうに語る)」

 

1曲目:藤本美貴『ロマンティック浮かれモード』

www.youtube.com

 

 

番組の構成は、『譜久村聖が語るガールズポップス』というテーマがありつつ、フクちゃんのリクエスト曲を聴きながら、経歴や現状や今の心境など、譜久村聖という人物にスポットを当てるという趣旨となっていました。

仕事とライフワークの両面からハロプロに熱い視線を送る二人による、初の1対1での対談は終始意気投合した様子で、かつ、掘り下げる内に、フクちゃんの本当の姿が浮き彫りになる非常に意義深いものとなりました。

 

以下、ちょっとたっぷり目に取り上げてみます。

 

 

ももち引退について

前半、この世界に入るきっかけを話す中で、子供の頃に見たBerryz工房について語られました。

 

ヒャダインBerryz工房が音楽番組に出てるのを観て、歌手になりたいと。」

譜久村「はい、思いました。『ミュージックステーション』さんに出てるのを観て、私は元々オーディションをずっと観てて興味があったんですけど、自分の知ってるグループが出るとすっごくテンション上がるじゃないですか。」

ヒャダイン「上がるねえ。」

譜久村「それで、小っちゃいのに大人っぽい曲とか歌ってて『スゴ~い!』と思って、もうそっからハマって行きましたね。」

ヒャダイン「その子がももち。」

譜久村「ももち先輩……。」

ヒャダイン「どうですか? ももち。なんと芸能界引退という。」

譜久村「いやぁ~、そうですねぇ。何とも言えないというか。でも、人生において一生懸命なんだなって思ったんですよ、嗣永さんは。小っちゃい時もそうだし、『私を見て!』っていう力が強かったじゃないですか。」

ヒャダイン「うんうん。」

譜久村「そこから、グループのために頑張って、で、有名になろうと思ってバラエティ頑張って。たぶん忙しいと思うんですよ。なのに、その中で教員免許をとって新たな夢探しをしつつ、グループを頑張って 達成して、更に新しいグループの後輩たちを育て上げて。本当に濃い人生を歩んでるなと思って。」

ヒャダイン鉄人だよね。

譜久村「素直にカッコイイって思いました。」

ヒャダイン「うんうん。その選択も応援してるってことですね。」

譜久村「寂しい気持ちもあるんですけど、そういう、今いるOGのみなさんが頑張ってくださってて、そこからBerryz工房さんとか℃-uteさんがいて、更に、今また新しいこぶしファクトリーだったりつばきファクトリーが増えて、どんどんどんどんハロプロが変わっていくんだなあって思って、それを私は受け止めないとって思います。

ヒャダイン歴史を紡いで、そして次につなげていく作業ですよね。」

譜久村「気合い入れなきゃと思って。」

ヒャダイン「カッコイイなあ。俺、そういう人生じゃなかったからなあ。」

 

 

ももちへの熱い信仰心を語るフクちゃん。でも、ももち先輩スゴい!で終わるのではなく、そこから自分がきちんと受け止めるのだという前向きな話につながって行きました。力強さが感じられましたね。

 

℃-ute解散について

続いて、℃-uteについても語ります。

ヒャダイン℃-ute解散を知った時は、どんなこと感じられました?」

譜久村「ずっと居てくれるグループだと勝手に思いこんでしまってた、っていうのがあって。」

ヒャダイン「みんな思ってました、それは。ええ。」

譜久村「でも、ずっと℃-uteさんが目指してたところに辿り着いたというか。」

ヒャダイン「ああ、℃-uteの5人が。」

譜久村「はい。あの、さいたまスーパーアリーナでコンサートしたいっていうことが叶えられる その事実がスゴいと思うんですよ。だから、そこで完全燃焼するんだなって思うと、今までやってきた℃-uteさんの物語の結末がスゴくカッコイイなって、私は思ってて。」

ヒャダイン「すっごいよね。」

譜久村「でも、℃-uteさんは、きっと『℃-ute』っていうチームじゃなくても個々で輝いていける人たちだから、今後がスゴく楽しみだし、」

ヒャダイン「だよねぇ~。」

譜久村「はい。ハロプロで終わりたい *1 って言ってくださったことが、きっとファンの方も嬉しいんじゃないかなって思います。」

 

ヒャダイン「ということで、これから聴いていただく曲は、キュートな方の℃-uteですよね(カッコイイの方でなく)。」

譜久村「いひひ、そうです!」

ヒャダイン「僕も大っ好きな曲です、これ。」

譜久村「いやあ、もう何ていうんですかね。この曲は、王道っていうんですかね。」

ヒャダイン「王道です。」

譜久村「王道なのにメロディーがスゴく難しいから、℃-uteさんだから歌いこなせる曲でもあるし、私、ファンのみなさんのコールがスゴい好きで、『なっきぃ!(泣き・そうよ)』とか言うじゃないですか。」

ヒャダイン「いいですよね。」

譜久村「『フゥ~』とか一緒に楽しめるアイドルナンバーなんじゃないかと思います。」

ヒャダイン「すっごいイイ曲です。」

 

2曲目:℃-ute大きな愛でもてなして

www.youtube.com

 

ヒャダイン℃-ute大きな愛でもてなしてでした。」

譜久村「はい~。」

ヒャダイン「めっちゃイイ曲。」

譜久村「いいですねぇ~。」

ヒャダイン「で、この振付がまた可愛いんですよね。」

譜久村「かわいいですねぇ~。」

ヒャダイン「ハート作って クイックイックイッってやるやつ。」

譜久村「でも、つんく♂さんの声がスゴいですね~(笑)」

ヒャダイン「すっごい(笑)! あらためて聴くと、これ、つんく♂さん、すっげぇ声が、」

譜久村つんく♂さん、メインボーカルみたいな(笑)」

ヒャダイン「メインボーカル!『おぉきな愛でもってなして』って」

譜久村「光景が浮かびますね(笑)」

ヒャダイン「ですねぇ~。それもまた魅力なんですが。」

譜久村「うんうんうん。」

 

 

グループへのリスペクトから、好きな曲やその曲の好きなところなど、ファンならではのツボがピタリとシンクロしてるんですよね。重度のハロヲタ同士ががっぷり四つに組んでる感じがします。

特に、曲を聴いた後のノリノリな掛け合いは、完全にファン同士の会話でした(笑)。

 

 

でも、後から思えば、ここまではアイドリングトークでしたね。

 

 

負けず嫌いな一面について

ハロプロエッグからモーニング娘。になっていく経過が語られる中で、フクちゃんの人となりが徐々に紐解かれていきます。

 

ヒャダイン「2008年にハロプロエッグに加入。なんですけど、ハロプロモーニング娘。のオーディションを受けようと思ったきっかけは。」

譜久村ハロプロキッズのオーディションの時も実は受けたいと思ってたんですけど、対象年齢が1個下だったんです、私の年齢が。」

ヒャダイン「あ~、惜しい。うんうん。」

譜久村「で、そこで悔しい思いがして。私、結構な負けず嫌いだったんですよ(笑)。

ヒャダイン「ほほほ(笑)」

譜久村「だから、次は絶対受けるぞ!って気持ちでいたんですけど、」

ヒャダイン「ふんふん。」

譜久村「その後に『きらりんガールコンテスト』っていうのがあって、『きらりん☆レボリューション』のきらりちゃんの妹分みたいなコンテストがあって。そこで準グランプリだったんですよ。」

ヒャダイン「惜しい。」

譜久村「そう。それがすっっごく悔しくって。次こそだ、次で最後にするぞ!と思って、それがハロプロエッグのオーディションだったんですよ。その時に、『恋カナ』とか『TODAY IS MY BIRTHDAY』を歌って。でも、『TODAY IS MY BIRTHDAY』失敗しちゃったんですよ。」

ヒャダイン「ふへへへ。どう失敗しちゃったんですか?」

譜久村AメロでBメロの歌詞を歌っちゃって。

ヒャダイン「えー、めっちゃ緊張してたんですねえ。」

譜久村「でも、お母さんには内緒にしてて、失敗したことを言わずに『たぶんダメだと思う……』としか言ってなかったんですけど、まさかの そのオーディションで受かったんですよ。」

ヒャダイン何でなんですかねえ?

譜久村「分かんないです。でも、たぶん『好き』って気持ちをすごく言ってたんですよね。」

ヒャダインえらい。

譜久村「もう『大好き!』っていう気持ちを、そのまま言って、で、たぶん合格したのかなって思うんですけど、でも全然 その時の自分には何の魅力も感じてませんでした。

ヒャダイン「ははは、なんで?」

譜久村負けず嫌いなところしか取り柄が無かったというか。」

ヒャダイン「それは最大の取り柄じゃないですか?」

譜久村「うふふ。その勢いで行っちゃった感じですね。」

ヒャダイン「今でもやっぱ負けず嫌いなんですか?」

譜久村負けず嫌いです! そんなに思われないんですけど、でも、内に秘めてるものがスゴいと思います。うふふ。」

ヒャダイン「ほぉ~。それは、モーニング娘。としても負けたくない、他のグループに負けたくないって気持ちありますか?」

譜久村「あ、もう全然あります! 普段は出さないんですけど、パフォーマンスで『絶対モーニングが一番になってやるぞ!』って

ヒャダインくぅ~

譜久村「っていう気持ちを出しながらやっちゃいます。」

ヒャダインたまんないっすねえ。イイ話。

 

 

たぶん、この辺りから、ヒャダインさんの中で「フクちゃんって本当はこういう人なんだ」という思いが出始めたのではないでしょうか。

コンサートに訪問した時にご挨拶したり、顔を合わせる機会はこれまでもあったと思うんですけど、面と向かってじっくり感情をうかがいながら話したのは、これが初めてだったんだと思います。

また、今オールマイティなプレーヤーのフクちゃんが、何度目かの挑戦であったにもかかわらずAメロとBメロを間違えたというエピソードは、それだけ熱が入っていたことの裏返しであったような気がします。

おとなしそうに見えて実は内に秘めた熱血タイプな一面。「『好き』って気持ちをずっと言ってた」という話は、聴いていて心躍るエピソードでした。

 

 

娘。の活動の中のターニングポイント

 

ヒャダインモーニング娘。の活動の中で、ターニングポイントとなった出来事ってありますか?」

譜久村「いっぱいあるんですけど、やっぱり先輩方がみんないなくなってしまった時っていうのが、」

ヒャダイン「ですよね。」

譜久村「一番危機感もあったし、」 

ヒャダイン「ふんふんふん。」

譜久村「今後が心配、不安なまま2015年を迎えてしまった……んですけど、」

ヒャダイン「ほう。けど?」

譜久村「けど、春ツアーがやっぱり一番自分の心に残ってるものがあるというか。」

ヒャダイン「ほう、ほう。」

譜久村「やっぱり、9期メンバーが加入して、初の、一番先輩になってのコンサート、4人が引っ張っていかなきゃいけないコンサートっていうのは、スゴく不安だったし、今まで道重さんの背中しか見てなかった分、自分たちが先頭に立って、ファンのみなさんがどれぐらい会場に来てくれるだろうとか、どのぐらい満足してもらえるだろうとか、本当に全員が不安な気持ちでいっぱいだったんですよ。」

ヒャダイン「でしょうねえ。」

譜久村「12期メンバーも入ってすぐでしたし。」

ヒャダイン「うん、うん。」

譜久村「ていうのが、自分の中で一番変わっていかなきゃいけないとか、達成してかなきゃいけないなって思った瞬間 だったかなと思います。」

ヒャダイン「それは、乗り越えるには、みんなで話し合いとかするわけですか?

譜久村「そうですねえ、話し合いもしたし、とにかくスキルを上げていこうとか、あとは、道重さんがトークの面で一杯引っ張ってくださったので、そこも自分たちで頑張っていかなきゃとか、一気に、色んなことを頑張っていかなきゃいけなかった時期で。」

ヒャダイン「それほど、道重さゆみが背負ってたものって大きかったってことなんですね。」

譜久村「大きかったですね。」

 

 

春ツアーの初日のはじめの円陣の時に泣いてしまったという話を聞いて、当時は漠然と そうだったんだぁ としか思わなかったんですが、あらためて当時の状況を聞いて、納得させられました。

ここのパートは、ヒャダインさんが最も神妙な様子で聴いていた印象です。

というのも、冒頭でこんな風に言っていて、、

 

ヒャダイン「まず、お呼びした理由っていうのが、今、モーニング娘。って物凄く勢いあると思ってるんですよね。」

 

そう考えると、アイドルの運営を沢山見ていて、難局も沢山目の当たりにしてきた人だけに、どう乗り越えたのか、具体的に何をしたのか、どんな思いだったのか……などなど、モーニング娘。が壁を乗り越えた「成功体験」が、ファンとしてもお仕事としても非常に興味深かったんでしょうね。

 

 

思い入れのある曲

 

ヒャダイン「で、思い入れのある曲、モーニング娘。いっぱいあると思うんですけど。」

譜久村「はい。」

ヒャダイン「何か一つ挙げるとしたら。」

譜久村「一曲…『涙ッチ』ですね。

ヒャダイン「おおっ、泣ける。」

譜久村「うふふふ。なんか、この曲は、先輩を送り出してきた曲でもあるし、その前から先輩達が大切に歌ってきた曲でもありますし、5人の先輩、私たち9期メンバーが入った時にいた先輩たちが いない ツアー、初めてのツアーで歌った曲でもあるんですよ。」

ヒャダイン「おお~。」

譜久村「なんか、いつ歌っても全然違う曲に聴こえて、特に違うなって思ったのが、13人で歌った『涙ッチ』が、これから私たちの、13人で新しいモーニング娘。見せていくんだぞ!っていう、気持ちとか勢いを込めた曲に出来たのかなって思って。

f:id:mochamacha:20161127053623j:plain

ヒャダイン「ほぉ~。」

譜久村「きっと何か、今歌っても、違う感じになるのかなって思いますね。」

 

 

たぶん、何も知らずに「フクちゃんが好きな曲=涙ッチ」だと聞いたら、そこで連想する言葉は「過去への憧れ」だと思うんです。

でも、ターニングポイントの話とこの曲を挙げた理由を聞くと「自分たちの曲」としての思い入れが強いのだと伝わってきます。

当時を思い出すと、春を迎える時に怖い思いでいる感じは伝わってきました。でも、12期も交えて全員でひたすら突っ走ってハードなセトリを歯を食いしばって走りきったようなツアーだという印象も強いです。

やりきった末の武道館での千秋楽、リーダー初の大仕事にオーラスのこの曲で鞘師にすがって涙する様子が感慨深かったことをよく憶えています。

f:id:mochamacha:20161128202629j:plain

3曲目:モーニング娘。『涙ッチ』 

www.youtube.com

※ここで流れるのは、当然、『⑩ MY ME』のオリジナルもので、フクちゃんの語る13人の『涙ッチ』は音源化されていないですが、DVD MAGAZINEの宣伝動画のBGMで聴けるので、そのリンクを張ります。

 

今の9期の話

『涙ッチ』が1コーラス終わったところで、曲をBGMにお話を再開。

 

ヒャダインモーニング娘。で『涙ッチ』聴いていただきました。」

譜久村「はい。」

ヒャダイン「で、そうなんですよ、9期が、どうっすか? もう二人(人数が)半分になっちゃったっていう。」

譜久村「そうなんですよねぇ。でも、なんか、同期を見送る、しかも年下の二人」

ヒャダイン「ね。」

譜久村「っていうのが、びっくりっていうか。私の中でもショックだったというか。もう、半年の期間でしたし、」

ヒャダイン「そうですよね。」

譜久村「二人の卒業の間が。」

ヒャダイン「うん。」

譜久村「でも、今二人が頑張ってるのを見て、私もモーニングの活動頑張らなきゃなって思いますし、スゴい二人とも頑張ってるんですよぉ。

ヒャダイン鞘師さんも鈴木さんも頑張ってるんですか!

譜久村頑張ってます!

ヒャダイン「うれしい!」

譜久村「里保ちゃんなんて英語ペラペラなんですよ、もう。」

ヒャダイン「カッコイイー!さすがやで!まじっすか、もうペラペラなんですねえ。」

譜久村「ペラペラですねえ。やっぱ、賢いんですよ。……自分でも言ってましたけど(笑)←」

ヒャダイン「あはは、いや…」

譜久村「はははは」

ヒャダイン「はははは」

 

譜久村「香音ちゃんも、もう、」

ヒャダイン「元気してますか?」

譜久村「元気してます。いつも9期でLINEしてて。」

ヒャダイン「え~、いい話~(拍手)。そういう話好き。」

譜久村「ホントにくだらないことなんですよ。変な画像送り合ったりとか、香音ちゃんが、アプリとかで、変な顔してからのイケてる顔に変える、」

ヒャダイン「ああ、あるね。」

譜久村「みたいなアプリで遊んだりとか。」

ヒャダイン「あぁぁ、参加した~い。」w

譜久村「里保ちゃんが『500年ぶりにメイクしてみた』とかいう、意味の分からないことを送ってきたりとか。」

ヒャダイン「ほうほう!」

※聞けば聞くほど見たい状況の連続で、ヒャダインさんもただのファンになり、リスナーのツイートも興奮状態(笑)。

譜久村「ほんとに、ハロウィンの仮装したとか、みんなでやってますねえ。」

ヒャダイン「いいわぁ~。鈴木さんの笑顔はみんなを幸せにしましたからねえ。彼女を送り出す『泡沫サタデーナイト』もイイ曲でしたねえ。」

譜久村「本当に 泡沫 って言葉が合うというか。でも、なんかホントに、香音ちゃんがああやって、もうすっごい笑顔で、私たちも見送ることが出来たので、そこから、次の日からしっかり11人で、11人体制で頑張っていこうっていう気持ちになれたんだと思います。

※参考:アンコール明け、『泡沫~』を歌い終えた最後のMCで。鈴木「12人でやってきて成長できたと思うんだよ。何か(グループが)固まった感じしない?」飯窪「しますー!」小田「しますよぉ」

f:id:mochamacha:20161127054736j:plainf:id:mochamacha:20161127054742j:plain

この時、BSスカパー!の映像で一瞬だけ入ったこのカット。最後の最後までグループの状況を気遣う仲間を見つめるフクちゃん。無言で感謝していたのかも。

 

ヒャダイン「なんか、色んなことがある度に強くなってる感じがしますよね。

譜久村「そうですね、みんな強くなりました。

ヒャダイン「う~ん。あと、やっぱ譜久村さんが負けず嫌いだから。

譜久村「うふふ。」

ヒャダイン「お前ら、こんなところでヒヨってるんじゃねーよ、って。だって悔しいじゃないですか、何か起こった後に弱くなるってね。」

譜久村「そうなんですよ。悔しいんですよ!

ヒャダイン腹立ちますよね。

譜久村はい!(本当にふて腐れたように(笑))

ヒャダインいやぁ~、この人がリーダーで良かったよお。素晴らしい。いいわぁ~。

 

 

同期の仲が健在であるというエピソードが明かされる間、ずっとBGMで『涙ッチ』が流れていて、淀み無く流れる会話が終わると同時に「巻き込むのさ~」って終わってグッと来ました。。

でも、ここで重要なのは、離れていても切磋琢磨していることだと思うんですよね。居場所は分かれてしまったけど、頑張れるモチベーションは、今も変わらず同期4人のお互い負けられない思いであるというのは、この上なく美しい話。

関係性はまだ続いてるんですよね。これが続く限り、「負けず嫌い」のフクちゃんは足を止めるわけにはいかないのです。

 

 

リーダーの役割=メンバーを守ること

おそらく、出演者向けの事前アンケートを見ての質問だと思うんですが、こんな話もしています。

 

ヒャダイン「これが好きなんですよね。『リーダーの役割』のところで『メンバーを守ること』。」

譜久村「ふふ」

ヒャダイン「守ってるんですね?」

譜久村「これも'15の春ツアーで感じたんですね。リーダーになると(スタッフから)『このツアーはこういう思いで行きたい』っていうのを先に聞いたりするんですよ。その時に、そんなに知れることって無いんですけど、けど、自分が気づいたところだったりとか、ダメだなって思ったところを、私が(スタッフに)言っていかないと変わっていかないってことに気づいて。」

ヒャダインすげえ!(拍手)

※この辺りから、ヒャダインさん興奮状態。

譜久村「だから、そこで道重さんとかが守ってくれてたのかなって思ったから、」

ヒャダイン「その通りなんですよね。」

譜久村守っていきたいって思いました。

ヒャダイン「俺は!(思うに)それ、グループとして絶っっ対に必要なことなんですよ! 絶対にそれ、大人の言う通りにやったら、大人が考えてる通りのことにしかならないし、あと本人たちが全く成長しない。なので、限界があるグループになるんですよね。アーティストとして、エンターティナーとして。けど、かなりもう、譜久村さん自発的じゃないですか。自分からやろうっていう気持ちがスゴい強いんで、」

譜久村はい。

ヒャダイン「セットリストとか変えるのもいいと思いますし、」

譜久村「おお。」

ヒャダイン「そこでハローの大人たちが『こう行くんだ』って言っても、『いや違います』って言ってケンカするぐらいでちょうどいいんすよお!

譜久村ほんとですか。良かったぁ。

ヒャダイン俺、めっちゃ嬉しい、今日!

譜久村「うふふ。」

ヒャダイン「たぶんこれまでのリーダーもそうして来たんでしょうね。」

譜久村「たぶんそうだと思います。」

ヒャダイン「なんか、もっとガンガン引っ張っていって、大人と大ゲンカして、ガンガン言って行っていいと思いますよ!

※熱い共感に安堵するフクちゃん。

譜久村いやあ、もう、ヒャダインさんとおとももちになりたいです。。

ヒャダインなりましょう!なりましょう! 俺ね、スゴい感動した!

譜久村「ホントですか?」

ヒャダイン「うん!あの、きっちりビジョン持ってる若いアイドルのリーダーってあんまり多くないから。スゴくいいことです。」

譜久村「ホントですか。良かった。」

 

 

仕事でも友達づきあいでも、相手に対して「信頼できる!」と確信できる瞬間があると思うんですが、正にその瞬間を目撃した思いでゾクッとしました。

過去を振り返る中で度々出て来る「負けず嫌い」「悔しい」という言葉。その「負けず嫌い」だけを武器に憧れの場所に飛び込んだ小学生が、今も気持ちを切らさずここまでやって来た。

そんな彼女の半生を聞いて、日頃のふわっとした柔和なキャラクターとは全く別の、芯の強さが伝わってきたと思うんです。

 

ヒャダインさんの中に2つある感情。「ファン」として頼もしさを感じたでしょうし、「同業者」としても、若くしてきちんとお仕事する人を見つけたら、この上なく嬉しいと思うんですよね。

仲間を得た瞬間だった気がします。ぜひ「おとももち」になって欲しい。。

 

 

この後、ハロプロ以外の注目しているグループとして、Little Glee Monsterを挙げていました。

4曲目:Little Glee Monster『好きだ。』

www.youtube.com

 

曲を聴きながら、ハタチの心境やまだお酒を飲んでない話、一緒に飲む友達がいない事、そこから、唯一の友達が留学してしまったのだけど台湾公演に来てくれたというエピソード、更には、芸能界の友達の作るにはどうしたらいいかとかメイクの話などなど、だいぶ打ち解けた感じで話していました。途中で、一人称が「聖」になったりしてたし。

 

そして、もう一曲、ハロプロ以外で好きなPerfumeから『マカロニ』をリクエストして、あっという間に締めトークへ。

5曲目:Perfume『マカロニ』

www.youtube.com

 

 

モーニング娘。'16は、どんなグループになった?

最後は、今年の娘。を振り返ります。 

 

ヒャダイン「締めになってくるんですけどね。'16どんなグループになったと思います?

譜久村強くなりました(即答)

ヒャダイン「ええ。ええ。」

譜久村「本当に自信のない子が多くて、それをもう2015年とかでスゴい痛感した分、なんか本当に私たち何も出来ないんだなって気持ちになってしまった時があって。」

ヒャダイン「ほう。」

譜久村「でも、歴史のあるモーニング娘。だからこそ、やっぱやって行かなきゃいけない、ここでくじけちゃダメだって気持ちにみんななって、で、11人体制になってから、もっとみんなで今後の目標話したりとか、普段の生活でのこととか、詳しく、とにかく話したんですよね。」

ヒャダイン「うん。」

譜久村「そこから、メンバーの意識とかが段々変わってきて、一生懸命さっていうのも変わったんじゃないかなって思って。」

f:id:mochamacha:20161128203034j:plain

譜久村「すごく、やっぱり、9期以降の卒業って、ちょっと寂しい思いをさせてしまったことが大きかったかなと思って、」

ヒャダイン「うんうん。」

譜久村「それまでの先輩が8年とか9年10年続けられたので、」

ヒャダイン「そうね。」

譜久村「その分、5年とかで卒業してしまったのが寂しかったってのもあって、きっとファンの方たちが一杯ショックを受けちゃったのかなって思う部分もあったんですけど。でも、そこからやっぱり這い上がって行かなくちゃいけないって気持ちもスゴいあって、今の11人が、人数が減っても今の11人が最高なんだぞっていうのを、ファンのみなさんだったりとか、世間の方々に伝えられたらいいんじゃないかと頑張っています。」

ヒャダインいやぁ、いいですねぇ……(噛みしめるように、囁くような声で)」

 

 

これを過去形で語れるのは、とても頼もしいことです。過去のものとして昇華できたからこそ、いま赤裸々に話すことが出来ているのでしょう。

 

'15のシングル曲って、「羽ばたこう」と促す歌が多かったと思うんです( 参考:鞘師里保の十七歳の地図 - テレ娘。 )。

歌詞を見ても、「それがしたかったの?」「自分を褒めろ」とか、「ほめて ほめてよ」「もう逃げ出したりはしない」とか、自信を無くしたメンバーをつんく♂Pがいかに気遣っていたかが分かります。大丈夫だから気にせず好きなことをやればいいからとエールを送っていたんですよね。

11人体制のこの半年を振り返っても、夏以降映像で姿を見る機会が減った感じがしてましたが、その間に明らかに変化した点があって、今回の新曲リリースで久しぶりに見た彼女たちは、12期が近くなって、全体がまとまったと思うんですよね。

その裏では、理解し合って意識を高め合うという改善の取り組みがあったのだと判りました。

f:id:mochamacha:20161128185428j:plain

ZDA大阪組。12期3人と中継することになり、母性があふれるだーいし。羽賀「どうも、あかねちんですっ たこ抜きのたこ焼きが食べたいなぁ」石田「かわいぃ。。」

f:id:mochamacha:20161128185527j:plain

ZDA東京組。遅れて到着したチェルを見た途端、歓声を上げて出迎える9期10期11期。

この2年間のいくつかの事柄を思い出し、点と点がつながった気がします。

書き起こしながら、auヘッドライン『アイドルもういっちょ』で、まーちゃんが「譜久村さんは頑張ってる」って言ってたことを思い出したんですけど、そういう話だったんでしょうね。

f:id:mochamacha:20161127061628j:plain

佐藤「(あゆみんもダンスを頑張ってるし、小田も歌を頑張ってるし、という話の後)ふくぬらさんもメンバーをまとめようと思って、すーんごい力を、今たぶんすごいふくぬらさん頭すごいフル回転で頑張ってるんですよ。(略)でも、頑張ってる頑張ってるっていうのを自分で言うの、女の子からするとすごいイタいことなんですよ。」と、中島デスクに釘を差す。

 

最後の一曲は『セクシーキャットの演説』。ヒャダインさんは「カッコイイ」「女の子の弱い部分を女の子目線で表現している、つんく♂さんの名曲がまた出来た」と絶賛。

6曲目:モーニング娘。’16『セクシーキャットの演説』

www.youtube.com

 

前回のエントリーで、『セクシーキャットの演説』にはつんく♂Pのメッセージが込められているのでは、という話を書きました。

telemusume.hatenablog.com

 

MVのストーリーを見て、変身した姿は願望に過ぎず、未遂の状態だと思ってました。きっとつんく♂Pは「もう5年以上もやってるんだから、自分のやりたいことを押してみてもええんちゃうか」みたいなことを言ってると思ってたんです、この時は。

でも、対談を聴いたら、彼女たちはもうすでに始まってそう。

秋のツアーを観た人にとっては「何を今さら」って話かもしれません。そうでなくても、テレビ番組での歌披露を観たファンの反響は非常に大きく、ハロ!ステのライブ映像に「この11人が見たい」「13期まだ入れないで」なんてコメントも見られます。

「本気で挑めばいいんでしょ」という歌詞で終わるこの曲、歌う本人たちも、半年を経て、その言葉にふさわしくギアを上げてきました。

 

ヒャダインさんは、最後にこう語っています。

 

ヒャダイン「もうねえ、フクちゃんがリーダーで良かったと思う。これはね、いつも思ってるんですよ。やっぱね、リーダーって大変なんですよね、今まで見てきた中でも大変なんですけど。

でも、うーん、だって……他のアイドルグループのリーダーと、ちょっとわけが違うんですよね、モーニング娘。っていう、しかももう来年6月には℃-uteもいなくなるわけですから。

その中で引っ張っていくこの責任感を、フクちゃんの強い瞳を見て『あぁこの子なら大丈夫だ』『'17も大丈夫だあ』と思いましたね。という、僕を安心させていただいた放送となりました。ありがとう、フクちゃん。」

 

 

直接差し向かいで話したからこそ、初めて感じたものが多分にあったようです。

 

今回、「つんく♂お父さん」の代わりに、「ヒャダインお兄さん」的な人と話す機会に恵まれました。

意気投合して話すうちに普段は出さないムキダシの心の内にあるものが現れて、その姿は子供の頃のピュアな「負けず嫌い」をそのままリーダーとしても武器に持ち続ける、熱い心の持ち主でした。

これまでのインタビューで'15以降の変化について訊かれた時、他のメンバーの「譜久村さんが一番変わりました」という答えを何度も耳にしていて、ヒントはもらってたはずなんですけどね。

でも、それが入ってこなかったのは、わたしたちの中のフクちゃんの「おっとり」「お嬢様」「アンパンマン大好き」というデフォルトイメージがあまりに強く、無意識に受け付けずにいたのかも。

今では、そんな気がしています。

 

 

譜久村聖という人の ムキダシ の心の中を探ってみたら、正に そうじゃない という発見に辿り着いた。非常に貴重な対談だったと思います。

 

 

 

 

ヒャダイン「手売りもしてみたいって?」

譜久村「はい(笑)。私、そういうのをしてみたくって、歴代のモーニング娘。がやってきたことをやりたい!

ヒャダイン「それ、面白いですねえ。」

譜久村「あの、ハロモニ劇場とかあるじゃないですか。絶対、今のメンバ……香音ちゃんいたらもっと絶対面白いんですけどね(笑)。」

ヒャダイン「そうだねえ~、ハゲヅラかぶって欲しかったなぁ~。」w

譜久村「ていうのを、20年ってことで、最初からチャレンジしていくってのもやりたいし、何でもやりたいです。滝行とかやりたいです。あはは。」

ヒャダイン「あはははは。死んじゃうよ、今からの季節だったら(笑)。」

譜久村「そうですね(笑)。」

ヒャダイン「譜久村さん、イイっすね。そういうイデア出しがどんどん出て来るじゃないですか。それって物凄い重要ですよ。人に任せっきりじゃなくてやりたいことがあるっていうのは。」

 

すっかり打ち解けた対談の終盤、'17のことを話し始めたら、やりたいことが次から次へと溢れていました。

なんでもやりたい。ファンとして好きだったモーニング娘。以上に、いま自分が中心となって動くモーニング娘。のこれからが楽しみで仕方ない。そんな感じ。

 

ちょうど2年前の11月26日にバトンを受け取った9代目、不安なこともあったけど、もはや「やらなきゃいけないこと」に追われる様子はありません。

「やりたいこと」をどこまで追いかけられるか、ヒャダインさんの言うように大人たちとケンカして、自分たちの希望を1個1個、どう叶えていくのか見ものです。

 

譜久村リーダーの3年目、そして、20年目のモーニング娘。が大いに楽しみになりました。

 

 

 

 ◆ ◆ ◆ 

 

なんだか、コントしたり手売りしたり手荒な修行もウエルカムで、貪欲に突き進みたいハタチの今、もう十代の「お嬢様キャラ」は店じまいかも……?(笑)

f:id:mochamacha:20161126091750j:plain

 

*1:「(ハロー!プロジェクトからは卒業してグループの活動を続ける)という選択については 最後まで「ハロー!プロジェクト℃-ute」でありたい、というメンバーの思いを尊重しました。」2016/08/20 ℃-uteに関するお知らせ - ニュース詳細|ハロー!プロジェクト オフィシャルサイト http://www.helloproject.com/news/5568/