第14回ハロプロ楽曲大賞'15 投票
今年も締め切り当日の投票になりました。
今さらですが、毎年「初めて知った」という方をお見かけするので、ここはとざまさんのツイートをお借りして、どんな企画なのか説明したいと思います。
https://t.co/eDu9QvNq5s ハロプロ楽曲大賞をご存知ない方のために説明しよう! 「ハロプロ楽曲大賞」とはファン有志が主催の年末恒例の今年で14回目になるイベントなのだ! 昨年は3395人のハロヲタさんが投票するくらい恒例イベントになっているのだ!
— とざまさん (@tozamasan) 2015, 11月 16
ハロプロ楽曲大賞はみんなで今年のハロプロ楽曲やMVでどれが好きだったかを投票してランキングを決めようという企画なのだ! 投票する基準は個人に任せられており、推しとか抜きにして純粋に楽曲の出来で投票しても、ただライブで楽しかった曲に投票してもいいのだ!
— とざまさん (@tozamasan) 2015, 11月 16
ハロプロ楽曲大賞のエントリーリストを見ると大量の曲が並んでいるが当然全部知っている必要もなく(というか全部知っている人はほぼいない)自分の知っている曲の中で投票すればいいのだ! 好きな曲5曲に投票なので極端な話、℃-uteヲタなら℃-ute5曲に点数振り分けるだけでいいのだ!
— とざまさん (@tozamasan) 2015, 11月 16
ハロプロ楽曲大賞を年末に投票することでその年一年の自分のヲタ活動を振り返ることもできるのだ! 実際に投票することで他のたくさんのヲタさんとの考えの比較をすることもできるのだ! 有志主催の非公式イベントなので難しく考えることなく自分の好きな曲やMVに投票すればいいのだ!
— とざまさん (@tozamasan) 2015, 11月 16
私はハロプロ楽曲大賞のスタッフでもないけどこうやって宣伝しているのはたくさんのヲタさんが投票した方が絶対に面白いものが見られると思っているからなのだ! というわけでハロプロ楽曲大賞のことをご存知なかった人もこれをきっかけに参加してもらえるとこっちも楽しいのだ!
— とざまさん (@tozamasan) 2015, 11月 16
参加するとホント結果が楽しみになります。それと、参加人数はサブカルとしてのハロプロ界隈の盛り上がりを表しているように思います。ここ数年うなぎのぼりだったけど、今年は流石にそろそろ停滞かな…あるいは在宅女性票が伸びるかな…。そんな楽しみもありますね。
では、以下にカウントダウン形式で曲名と選考理由をば。
楽曲部門
第5位 恋泥棒/カントリー・ガールズ 0.5pt

愛おしくってごめんね/恋泥棒(初回生産限定盤B)(DVD付)
- アーティスト: カントリー・ガールズ
- 出版社/メーカー: UP-FRONT WORKS
- 発売日: 2015/03/25
- メディア: CD
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ハロ!ステでMVが公開されるやいなや、文字通り多くのファンが心を「奪われた」作品。楽曲の終盤に「危険なアディクション(中毒・依存)」と出てくる頃にはすっかり魅了され、まるでこちら側を見透かされていたような気持ちになります。シンプルにアイドルらしく、アイドルソングに不可欠な要素を全部入りにしたような絶妙なバランスは、ハロプロファンよりも、むしろそれ以外のアイドルファンや引いてはアイドルに興味ない人たちに幅広く受け入れられそうな気がしました。昨年までのクール路線の中、界隈で頻繁に見られた「スキル」「プロ意識」といったストイックなワードは、彼女たちの登場によりすっかり姿をひそめ、ハロプロの価値観がリセットされた気がしました。「かわいい」というキーワードで彼女たちがハローの中に居場所をがっちり確保した瞬間でした。ももちPM恐るべし(笑)
第4位 友よ/アンジュルム 1.0pt

S/mileage/ANGERME SELECTION ALBUM「大器晩成」(通常盤)
- アーティスト: アンジュルム
- 出版社/メーカー: アップフロントワークス
- 発売日: 2015/11/25
- メディア: CD
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熱く波乱にとんだアイドル人生を歩むアンジュルムが繰り広げる、別れをテーマにした青春賛歌。ユニコーンやLINDBERGの頃からの正統派のロック・ポップがとにかく気持ち良く、あやちょの「バイバイ」をキーワードに持ってくる技巧も唸らされます。歌詞全体に古めかしい呼び掛けの言葉が並びますが、実は作詞した児玉雨子さんは平成生まれ。でも、だからこそかえって昔臭さが色濃く表現されているのかなあと思いました。会話や遊び方は変わっても友への思いは普遍です。ハロプロ自体が伝統芸能のようなもので、いつの時代も若き少女の普遍のアツさを表現する集まりです。今年一年、ハロプロの真髄である青春ど真ん中の活躍をとげた今年のアンジュルムが、歌にダンスにバラエティにと屈指のオールラウンダーであった福田花音を見送るに至った力強さを、この曲を通じてひしひしと感じました。
第3位 GIRLS BE AMBITIOUS/Juice=Juice 1.5pt
1stアルバムにして絶賛を呼んだ名盤『First Squeeze!』の中で最も高揚感を覚えた楽曲。純粋な歌唱力だけでなく、かなともの「カモォ~ン」をはじめとする歌詞の中のキャラを演じている点においても歌手としての力量が発揮されている。未だ「Buono!をもう一度」という声が聞かれるけれど、ロスで困っている人はこの曲だけでも聴いてみたらどうかと思いました。これからのJuice=Juiceの幅広い活躍が期待できるバリエーションに富んでアルバムは、これまでの大人なクール路線一辺倒のグループイメージを一新するものだったけれど、中でもこのロック調の作品の存在感はライブに強い5人を強く印象づけたように思います。
さて、1位2位は、半年前から決まっていました。
第2位 臥薪嘗胆/アンジュルム 2.0pt

七転び八起き/臥薪嘗胆/魔法使いサリー(初回生産限定盤B)(DVD付き)
- アーティスト: アンジュルム
- 出版社/メーカー: アップフロントワークス
- 発売日: 2015/07/22
- メディア: CD
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楽曲にグループのらしさを取り入れることって重要だと思うんですが、もはやこの楽曲自体が「アンジュルム劇場」になっているように感じます。悔しい気持ちを忘れるなよと仲間同士で声掛け合うのだけど、涙あり笑いあり、悔しい中に喜びを見出し、くさらずに前を向く。ハッハッハッという掛け声とともに駆けまわり、楽しそうに踊り、戦隊ヒーローのようにポーズを作り、最後は歌舞伎よろしく見得を切る。彼女たちの「型」が感じられました。
『臥薪嘗胆』、これまたアンジュルムらしい曲だねえ^^ pic.twitter.com/xvUZXr4q83
— もかまっちゃ (@_mochamacha_) 2015, 5月 27
そして何より、MVの映像に見られる笑顔。改名することを告げられ、落ち込み泣き崩れた2期がこれほどまでに喜びを取り戻したのは、誰のおかげでもなく彼女たちの立ち上がろうとする力に他ならない。だから、ハローを取り囲むファンは皆、彼女たちに惹きつけられ好きになるのだと思います。そんな魅力の詰まった楽曲。
第1位 大器晩成/アンジュルム 5.0pt
亡くした命を取り戻す喜びは何ものにも代え難いです。か細い声で改名を告げた二人と全てを察してガックリとうなだれた四人の映像は未だ忘れられません。しかし、そんな彼女たちが楽しそうに活動をしていました。この楽曲に勇気と元気をもらい、イチからやってやろうと開き直ってハツラツと歌い踊る。全て無くした者に怖いものは無いと言うけれど、リセットした彼女たちの前向きな開き直りは、人間としても学ぶ部分が多くあると思いました。そして、アンジュルムのスタートダッシュの一曲であるだけでなく、「結果が付いて来なくとも」「気長に頑張りなさい」「腐らずにやんなさい」と諭すこの楽曲は、全てのハロプロメンバーの道標になるメッセージが込められています。「ポストつんく♂プロデュース元年」とも言える今年、いきなり度肝を抜いたこの一曲がいずれ新生ハロプロを象徴するアンセムになる気がします。それぐらい大切な曲。
次点
ラーメン大好き小泉さんの唄/こぶしファクトリー
元歌であるシャ乱Qの『小池さん』を凌駕する重量感。まるでレニー・クラビッツの演奏でジェームズ・ブラウンが踊るような、強く引き寄せる力が「握りこぶしの力強さ」を体現しています。
CHOICE & CHANCE/Juice=Juice
実は5枚目シングルからJuice=Juice第二章が始まっていたのだとアルバムの構成で強く印象づけられたのだけど、その象徴となる楽曲がこれ。(MV部門に詳細)
乙女の逆襲/アンジュルム
「スマイレージ」という成仏できない怨念の心を持ったモンスターたちが逆襲を試みようとするようなおどろおどろしい思いを感じる。(MV部門に詳細)
ドスコイ! ケンキョにダイタン/こぶしファクトリー
こぶしファクトリーらしい力強さとあすなろ精神。間奏に笑いを誘うフリがあるけれど、いずれこの曲の歌もダンスも涙無しには見られないものになるのではないか……。そんな彼女たちならではの無形芸術作品になって欲しい。
青春小僧が泣いている/モーニング娘。'15
お久しぶりの「新生モーニング娘。」のスターティング曲。難解なつんく♂哲学が考察グセを誘われました。(MV部門に詳細)
Oh my wish!/モーニング娘。'15
もしもプロデュースの方針が違ったら、モーニング娘。にこんなスタイルもあったかもしれないと想像させられる娘。のパラレルワールド的な楽曲。
スカッとMy Heart/モーニング娘。'15
お久しぶりのモーニング娘。×つんく♂ファンク。一曲として聴くより延々と流していたい感じ。
うらやましがりやのダイス キリのうわさVer. [ダイス、ジョンベル]
城下町の市場の活き活きとした生命力が感じられて、劇を観終えた後も印象に残りました。
I'm a lady now [Hotzmic]
電子音×リアル女の子によるキューティーポップ。子どもの力があなどれないと感じられる歌って、ジャクソン5、フィンガー5、エマニエル坊、美空ひばり…などなど、雑然としていた昭和には多くあっても平成には意外と少ない気がする。
MV部門
第3位 乙女の逆襲/アンジュルム 1.0pt
今年最も世界観が伝わった映像。ゴシック調の荘厳な城に棲みつく、可憐だけど芯に強いものを秘めたモンスターたちの叫びが感じられました。「スマイレージ」という成仏できない怨念の心を持ったモンスターたちが、逆襲を試みようとするおどろおどろしい思いが城のホールに現れたとしたら……。楽曲のメッセージと今のアンジュルムの立ち位置と映像の世界観とが上手く調和されていたことで、映像の迫力や魅力が増していたように思います。今年一年鬼気迫る活躍ぶりだった彼女たちの一挙手一投足は、架空のストーリーを成立させるだけの説得力がありました。
第2位 CHOICE & CHANCE/Juice=Juice 2.0pt
駒が裏返って「J」へ「成」り、真の力を発揮すれば一突きで周りの敵を蹴散らすほどの力を持ち得る、そんな目論見を語り合うストーリー。まるで夏以降にグンと自分たちの評価が上がることを予見しているようです。恐ろしいのは、やはり周りの駒を蹴散らした瞬間に5人揃って画面のこちら側に目を向ける場面です。つまり、話し合っている風を装いつつ、彼女たちはこのエンディングを知っていたんですよね。全てお芝居。アンジュルムに負けず劣らず「臥薪嘗胆」の思いでライブハウスを回っていた彼女たちは、悩み苦しむ中でも歌唱に秀でた存在になるのだという明確な目標を持って活動し、一目置かれる存在となることを確信していたのではないか。今あらためて観直すと、今年唯一の一等賞を獲った彼女たちだけに、余裕の笑みをたたえる自信の表情は底知れぬ恐ろしさを秘めています。薄暗い部屋の静かなる闘志を感じる映像。
そして、彼女たちはこのアルバムリリースの後、ドラマ主演という大きなチャンスが到来しました。このMVがリリースされた時点で、すでに次のことを考え、秘密裏に行動に移していたかもしれません。
目標を叶える者は問題をシンプルにとらえて瞬時に解決に向かうことができます。複合的な問題もいくつかの選択肢に絞り込み、そしてひとたび最終決定したら選んだ方向へ一目散に駆け抜けるのみ。ハロープロジェクトの中で彼女たちが大きく異なるのは、早々に「220公演」「武道館」という、遠い先だけど確実に火が灯り続ける灯台に目標を定め、すでに航行を進めているという点にあります。ハロプロの中で今年唯一の一等賞を獲得したJuice=Juiceが、ハローの中で最も明確な目標を掲げて邁進している。来年は早々にドラマ主演という大きなチャンスを迎える。セミが地上に出るように、目標とするところに向けて羽化して飛び立つべく着々とやるべきことをこなしているんですよね。いつの世もどの世界でも、目標を持てる者は強いのだと思います。
第1位 青春小僧が泣いている (Another Ver.)/モーニング娘。'15 3.0pt
企画きっかけにつき「Another Ver.」と銘打たれた作品。しかし誰もがこっちをメインにして欲しいと望みました。
このMVを観ることで奇妙な楽曲も好きになりました。見れば見るほど「手がかり」が目に留まり、気がつけば一コマ一コマ止めながら、隠れたメッセージ探しに没頭していました。アイテムや表情に意図が感じられ、やがて楽曲の難解なテーマとつながっていき、全体を通してみると'15がどんな葛藤をしているのかが透けて見えてくる。奇才・渋江監督のレンズ越しに見るもう一つのモーニング娘。の映像は、一見するとB級映画のようにチープで、それ故に賛否両論の声も聞かれたけれど、噛み砕いてみると非常に実体に近く、成功の物語がとても快いものになりました。
そもそもモーニング娘。の成り立ち自体、モーニングセットなのにコースディナーのような手間暇かけたあべこべ感を内包しています。一見チープで奇抜に見せながら強い芯を持たせる切り口は、やはり「外から見たモー娘。」として非常に秀逸であったと思います。
【参考】
もうだいぶ時間が経ったので話してしまいますが、実はブログをご覧になった渋江監督からお礼のDMをいただきました。そして、わたしの解釈と少し違う部分について教えてくださったので、この場を借りてお伝えします。こんなご指摘をいただきました。
※いただいたDMから抜粋 「新しいものを創り出す空間のくだり最高でした。桜をどんどん散らせて時間を圧縮させる試みでした。時の流れに逆らわず、ひたすら進むのみ。変化を続けてきたモー娘。に合うと思いました。」
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桜の濃い色をわたしはライブの現場の空間の濃密さだと捉えたのですが、渋江監督は時間の圧縮を表現したのだそう。
コップに貯めていることが分からなかったけれど、ある日突然溢れ出ることで貯まっていたことが分かるように、努力を重ねていたメンバーが、ある日突然グンっと伸びることってありますよね。歌なりダンスなり、あるいは人前での表情だったり。それってまるで(時空が歪んで)ワープしたような錯覚を感じます。また、それは本人の都合だけでなく見られ方との兼ね合いもあって、最初は認められなかったけれど信念を持って続けることで、ある時点で突然実はすごいことをやっているのだと知ってもらえることがある。確かに、モーニング娘。ってそんな活動の連続です。
また、何らかご縁があるといいなあって思います。本当に。。
次点
※タイトルのみ
Love together!/Berryz工房
我武者LIFE/℃-ute
Oh my wish!/モーニング娘。'15
スカッとMy Heart/モーニング娘。'15
大器晩成/アンジュルム
臥薪嘗胆/アンジュルム
恋泥棒/カントリー・ガールズ
推しメン部門
鈴木香音
今年も彼女に投票。今年は笑顔笑顔と言ってられない受難の年だったけど、それでもテレビに出た時にちゃんと及第点の仕事をしてきました。自分がグループの活動で惹かれる人って、「空気読めるバラエティ担当」「グループ内でつなぎ粉になれる子(とりわけ縦の関係を築ける子)」に集約されるんですが、前者は加入時点でクリア出来てたと思うんです。で、今年はとりわけ後者について、誕生日の後輩のブログを見るに娘。の中で確たる存在になっているように感じられ、頼もしい限りです。
【過去の投票】