テレ娘。

「テレビで見かけた娘。さんたち」 略して、テレ娘。 テレビ好きの目線から、画面に映った娘。さんたちについて触れます。

※ことわりなくツイッターの発言をお借りする場合があります。不都合がありましたらコメント欄にてお知らせください。

第15回ハロプロ楽曲大賞'16 投票

第15回ハロプロ楽曲大賞'16 投票 - テレ娘。
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今年も締め切り当日の投票になりました。

第15回ハロプロ楽曲大賞'16 第15回ハロプロ楽曲大賞'16

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知らない方のために、去年と同様、とざまさんの「説明しよう!」ツイートをお借りします。→ 楽曲大賞とは

 

 

では、以下にカウントダウン形式で曲名と選考理由をば。

 

 

楽曲部門

 

第5位 羨んじゃう/℃-ute 0.5pt

℃maj9

℃maj9

 
羨んじゃう

羨んじゃう

℃-uteだからこそのオシャレな楽曲。雑誌『Ray』連載の「鈴木愛理の着回し30days」のように、パラレルワールド℃-uteの恋愛模様を垣間見ているよう。自分は恋愛よりも大事なものがあるから……とわざわざ口に出して言うということは、実は羨みの気持ちがあるからに他ならず、艶かしくリアルで、そこが楽曲の色気として現れているように思いました。

児玉雨子氏の作詞は、ちょっと昭和的な古い考えを説教臭く語る時のぶっ飛んだ表現が印象的だけど、珍しくストレートな感じで、逆に印象的でした。これまで「実はアラフォーぐらいの男性なのでは?」と思ったりしたこともあったけど、同世代のリアルな内容に正面からぶつかるあたり、やっぱりお若い女性なのだと妙に納得してしまいました(笑)。

 

 

第3位 Next is you! [NEXT YOU]/Juice=Juice 1.0pt

Next is you!/カラダだけが大人になったんじゃない(通常盤A)

Next is you!/カラダだけが大人になったんじゃない(通常盤A)

 
Next is you!

Next is you!

  • NEXT YOU
  • J-Pop
  • ¥250

ドラマ『武道館』、アイドルファンからは微妙な反応だったけれど、わたしは毎週楽しみで仕方なかった8週間でした。BSスカパー!版もバラエティ特番もメイキング番組も全部観ました。

つんく♂Pが「初めてアイドル曲を書いた」と言っていて、どういうことかと思ったんですけど、フタを開ければ『羞恥心』のような、あるいは戦隊ヒーローの主題歌のようで、勧善懲悪型の「正義は必ず勝つ」みたいに強く突き進む世界観なんですよね。*1

それって、「晴れの日があればそのうち雨も降る」という発想のつんく♂Pには無い価値観で、フィクションの中のユニットだからこそ制作出来た作品なのだと思いました。詳しくないですが、ヒーロー楽曲ってガンガン盛り上げておいて終盤にマイナー調で落とす、みたいな型があると思うんですが、それに近いのではないでしょうか。

とにかく、勇気をもらい陶酔してしまう危ういカッコ良さがあると思いました。武道館公演での盛り上がりも物凄かったです。

【参考】

 

ドラマの中のアイドルが歌う曲です。
僕は兼ねてから言ってるように「アイドル」の為に音楽を作ってきたつもりはありません。
しかし、この曲だけは、もしかしたら世間でいう「アイドル」の為に作ったのかもしれません。

 

NEXT YOU『Next is you!』『大人の事情』ライナーノー|つんく♂オフィシャルブログ 「つんブロ♂芸能コース」 powered by アメブロ(2015.12.18更新)

 

 

第3位 Dream Road ~心が躍り出してる~/Juice=Juice 1.0pt

Dream Road~心が躍り出してる~

Dream Road~心が躍り出してる~

  • Juice=Juice
  • J-Pop
  • ¥250

歌詞と曲とコンテンポラリーダンスで魅せる一つの物語。つんく♂Pのライナーノートに「歌詞を書き始めたら僕の心が躍り出して仕方なかった」とある通り、「Go! 夢を追え」と自らを鼓舞するパートは、バックトラックが頭の中で反響するような感触で、ふわっと浮き上がるような高揚感を覚えて、聴き続けているとそのままトリップしそうな気持ち良さがあります。MVでも逆再生の表現が特徴的でしたが、このままじゃダメだというところから再び立て直し、前を向くことを諦めない彼女たちの力強さを感じました。

 

 

第2位 アイアンハート/℃-ute 1.5pt

℃maj9

℃maj9

 
アイアンハート

アイアンハート

毎年どうしても入れたくなる「軽快なロック曲」枠。去年のリリース当時からこれ絶対楽曲大賞に入れるわぁと思いながら聴いてた記憶。

自然と体がノってしまう軽快なリズムに加え、℃-uteの本音が見え隠れするような歌詞を畳み掛ける後半の展開でどんどん引き込まれていく。カウントダウンやハロコンで繰り返し聴いたけれど、どんなに聴いても、5人のライブがとにかく楽しそうで、気がつけば釘付けにさせられます。℃-uteのステージの「ストイックさ」を表すのは『情熱エクスタシー』だと思うんですけど、ライブの「楽しさ」を表現しているのがこの曲。

℃-uteが今や「アイドルが憧れるアイドル」なんて言われるようになりました。レベルを上げたいと考えているアイドルの多くが「一生懸命」を前面に出しているのに対し、アイドル歌手としての第一義である歌のステージで「楽しさ」を伝えられるという点において秀でているからこそ尊敬される存在になっているのだと思うんですよね。

www.youtube.com

 

 

第1位 泡沫サタデーナイト/モーニング娘。'16 6.0pt

泡沫サタデーナイト!

泡沫サタデーナイト!

なんでモーニング娘。が好きなのか訊かれたら、必ず「楽しいから」と答えるのだけど、この一曲があれば説明も不要となる。元気をもらうのだけど、いつの間にか心揺さぶられて終盤は泣けてくる。全部ひっくるめた楽しさ、そんなモーニング娘。が凝縮された今の彼女たちの名刺代わりの歌。

楽しいからこそ、今が永遠だったらいいのに……と自然に切なさが溢れ、「泡沫」という言葉の意味もそこにあるのだけど、それでも繰り返し聴きたくなってしまう。例えば、必ず悲しい別れが来るのにどうして人は出会いたいのか?と問う人がいるけれど、それはきっと楽しいからに他ならない。この曲で今を楽しむことの大切さをあらためて学んだ気がする。

変態的に天才な津野米咲に感謝。

telemusume.hatenablog.com

 

 

次点

※コメントは、後ほど更新予定。

 

 

番外

VIVA!! 薔薇色の人生/カントリー・ガールズ

https://www.youtube.com/watch?v=VFbeJRVmI3w&t=20m38s ※20:38~

リズムが呼んでいるぞ!/カントリー・ガールズ 

https://www.youtube.com/watch?v=PozXl3L5TtQ&t=43s ※00:43~

音源化されてないため候補曲に入ってないけれど、このカントリー・ガールズの2曲はノミネートされたら必ず投票してたと思います。

アイドルフェス的なイベントを生配信で観る機会も多かった今年、カントリーの面々がこれらの曲を披露して、彼女たちのことを知らない観客が楽しそうにしているのを見ると、アイドルらしいアイドルやってるなあと心温まります。

薔薇色の人生を聴くと泣ける…なんて声も聞かれます。「もっともっともっともっと寿げ」 なんて、ほんと祭事に華を添えるアイドルらしい立ち位置だと思いますよ。

 

こと ほ・ぐ [3] 【言祝▽ぐ・寿▽ぐ】

( 動ガ五[四] )
上代は「ことほく」〕
言葉で祝福する。祝いの言葉を述べて,幸運を祈る。 「新春を-・ぐ」 「天つ奇(くす)し護言(いわいごと)をもちて-・き鎮め白(まお)さく/祝詞 大殿祭」

 

 

 

 

MV部門

 

第3位 泡沫サタデーナイト/モーニング娘。'16 1.0pt

www.youtube.com

群を抜いて今年一番観たMV。楽しさもチープな感じも、モーニング娘。の楽しさ全部入り。今の活動を知らない沢山の人たちに、この映像やそこから派生してBuzzった泡沫コラを見て「モー娘。はこうでなくっちゃ」と好印象を与えた会心の一撃

楽しすぎて、観ているうちに終わってしまうのが悲しくなって、アイドルなんてあっという間に卒業する儚い夢だ……なんて切ない思いになったりもするけど、最後に「儚さ=爆発」で表現されたら笑って見送るしかない。

 

 

第2位 セクシーキャットの演説/モーニング娘。'16 2.0pt

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この映像のおかげで、楽曲の世界観をより深く知ることが出来ました。踏み出せない女の子の表情や行動の変化の表現が、楽曲のテーマを上手くとらえていて、このMVだけで一つの物語作品として楽しむことが出来ます。また、紫の色味やオシャレな調度品など、この動画の中だけの雰囲気も魅力的。

【関連リンク】

telemusume.hatenablog.com

 

 

第1位 Dream Road~心が躍り出してる~/Juice=Juice 3.0pt

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楽曲とダンスと映像表現とが最も有機的につながった作品だと思いました。心が折れそうな時と前向きになった時の「陰」と「陽」をあらわすイメージ映像がふんだんに折り込まれており、無意識でその場面ごとの温度感が伝わってきました。逆再生の仕掛けは「そのままだったら落ちていたところを盛り返した」という、難局を乗り越えてきた彼女たちの力強さだと感じられて、これまでのJuice=Juiceの活動を追うようで胸が熱くなりました。

【関連リンク】

telemusume.hatenablog.com

 

 

今年はMVの出来映えのアベレージが上がったように思います。象徴的だったのは、ハロ!ステでJuice=Juice『明日やろうはバカヤロー』が初出しされた時にだいぶ肩透かしな雰囲気がタイムラインに漂っていて、昔のPVはあんな感じだと思ったけど他と比較したらそうなっちゃうよねえ、なんて考えました。

歌詞に込められたメッセージを映像ディレクターが噛み砕いて、より魅力的に伝えてくれることで、楽曲の魅力を理解できるのはもちろん、グループの魅力にもつながってきて、また次が楽しみになる。とてもいいサイクルだなあと思います。

 

 

 

推しメン部門

 

鈴木香音

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「みんな!今まで!ありがとーー!!!!」と叫んだ瞬間、彼女だけにしかきっと発することの出来ない、そんなビートがひしひしと伝わってきました。

 

新メンバーオーディションに、ただただ憧れだけで飛び込んでくる普通の女の子がいきなりデビューすることが難しくなってしまった今、でもやっぱり、モーニング娘。は夢を与える集まりであって欲しいなあと無いものねだりしてしまいます。

片田舎の小学校の児童会長が、いきなりテレビの画面いっぱいに一発芸を披露したり、二千人クラスのホールでの初のコンサートで喝采を浴びたり。今思えば、それだけでもう、「私も挑戦してみたい!」って全国の女の子に夢を与える大きな仕事を果たしていたように思います。

他にはない異質の個性たちが共存するのがモーニング娘。であり、そんな中、事前の経験が無くとも、きちんと存在感を示し、ファンに愛され、同期や後輩から頼られ、メンバーとしての役割をきちんと果たして、次の目標に向かって卒業して行く姿はとても立派でした。 

 

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【過去の投票】

telemusume.hatenablog.com

telemusume.hatenablog.com

telemusume.hatenablog.com

telemusume.hatenablog.com

 

 

楽曲大賞とは(byとざまさん)

 

 

*1:実際そこに現実との齟齬が生まれて彼女たちは武道館には行けなくなるわけですが……。