第15回ハロプロ楽曲大賞'16 投票
今年も締め切り当日の投票になりました。
知らない方のために、去年と同様、とざまさんの「説明しよう!」ツイートをお借りします。→ 楽曲大賞とは
では、以下にカウントダウン形式で曲名と選考理由をば。
楽曲部門
第5位 羨んじゃう/℃-ute 0.5pt
℃-uteだからこそのオシャレな楽曲。雑誌『Ray』連載の「鈴木愛理の着回し30days」のように、パラレルワールドの℃-uteの恋愛模様を垣間見ているよう。自分は恋愛よりも大事なものがあるから……とわざわざ口に出して言うということは、実は羨みの気持ちがあるからに他ならず、艶かしくリアルで、そこが楽曲の色気として現れているように思いました。
児玉雨子氏の作詞は、ちょっと昭和的な古い考えを説教臭く語る時のぶっ飛んだ表現が印象的だけど、珍しくストレートな感じで、逆に印象的でした。これまで「実はアラフォーぐらいの男性なのでは?」と思ったりしたこともあったけど、同世代のリアルな内容に正面からぶつかるあたり、やっぱりお若い女性なのだと妙に納得してしまいました(笑)。
第3位 Next is you! [NEXT YOU]/Juice=Juice 1.0pt
Next is you!/カラダだけが大人になったんじゃない(通常盤A)
- アーティスト: NEXT YOU/Juice=Juice
- 出版社/メーカー: アップフロントワークス
- 発売日: 2016/02/03
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (70件) を見る
ドラマ『武道館』、アイドルファンからは微妙な反応だったけれど、わたしは毎週楽しみで仕方なかった8週間でした。BSスカパー!版もバラエティ特番もメイキング番組も全部観ました。
つんく♂Pが「初めてアイドル曲を書いた」と言っていて、どういうことかと思ったんですけど、フタを開ければ『羞恥心』のような、あるいは戦隊ヒーローの主題歌のようで、勧善懲悪型の「正義は必ず勝つ」みたいに強く突き進む世界観なんですよね。*1
それって、「晴れの日があればそのうち雨も降る」という発想のつんく♂Pには無い価値観で、フィクションの中のユニットだからこそ制作出来た作品なのだと思いました。詳しくないですが、ヒーロー楽曲ってガンガン盛り上げておいて終盤にマイナー調で落とす、みたいな型があると思うんですが、それに近いのではないでしょうか。
とにかく、勇気をもらい陶酔してしまう危ういカッコ良さがあると思いました。武道館公演での盛り上がりも物凄かったです。
【参考】
ドラマの中のアイドルが歌う曲です。
僕は兼ねてから言ってるように「アイドル」の為に音楽を作ってきたつもりはありません。
しかし、この曲だけは、もしかしたら世間でいう「アイドル」の為に作ったのかもしれません。
/NEXT YOU『Next is you!』『大人の事情』ライナーノー|つんく♂オフィシャルブログ 「つんブロ♂芸能コース」 powered by アメブロ(2015.12.18更新)
第3位 Dream Road ~心が躍り出してる~/Juice=Juice 1.0pt
Dream Road~心が躍り出してる~/KEEP ON 上昇志向!!/明日やろうはバカやろう(通常盤A)
- アーティスト: Juice=Juice
- 出版社/メーカー: アップフロントワークス
- 発売日: 2016/10/26
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (79件) を見る
歌詞と曲とコンテンポラリーダンスで魅せる一つの物語。つんく♂Pのライナーノートに「歌詞を書き始めたら僕の心が躍り出して仕方なかった」とある通り、「Go! 夢を追え」と自らを鼓舞するパートは、バックトラックが頭の中で反響するような感触で、ふわっと浮き上がるような高揚感を覚えて、聴き続けているとそのままトリップしそうな気持ち良さがあります。MVでも逆再生の表現が特徴的でしたが、このままじゃダメだというところから再び立て直し、前を向くことを諦めない彼女たちの力強さを感じました。
第2位 アイアンハート/℃-ute 1.5pt
毎年どうしても入れたくなる「軽快なロック曲」枠。去年のリリース当時からこれ絶対楽曲大賞に入れるわぁと思いながら聴いてた記憶。
自然と体がノってしまう軽快なリズムに加え、℃-uteの本音が見え隠れするような歌詞を畳み掛ける後半の展開でどんどん引き込まれていく。カウントダウンやハロコンで繰り返し聴いたけれど、どんなに聴いても、5人のライブがとにかく楽しそうで、気がつけば釘付けにさせられます。℃-uteのステージの「ストイックさ」を表すのは『情熱エクスタシー』だと思うんですけど、ライブの「楽しさ」を表現しているのがこの曲。
℃-uteが今や「アイドルが憧れるアイドル」なんて言われるようになりました。レベルを上げたいと考えているアイドルの多くが「一生懸命」を前面に出しているのに対し、アイドル歌手としての第一義である歌のステージで「楽しさ」を伝えられるという点において秀でているからこそ尊敬される存在になっているのだと思うんですよね。
第1位 泡沫サタデーナイト/モーニング娘。'16 6.0pt
泡沫サタデーナイト! /The Vision/Tokyoという片隅(初回生産限定盤A)(DVD付)
- アーティスト: モーニング娘。'16
- 出版社/メーカー: UP-FRONT WORKS
- 発売日: 2016/05/11
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (82件) を見る
なんでモーニング娘。が好きなのか訊かれたら、必ず「楽しいから」と答えるのだけど、この一曲があれば説明も不要となる。元気をもらうのだけど、いつの間にか心揺さぶられて終盤は泣けてくる。全部ひっくるめた楽しさ、そんなモーニング娘。が凝縮された今の彼女たちの名刺代わりの歌。
楽しいからこそ、今が永遠だったらいいのに……と自然に切なさが溢れ、「泡沫」という言葉の意味もそこにあるのだけど、それでも繰り返し聴きたくなってしまう。例えば、必ず悲しい別れが来るのにどうして人は出会いたいのか?と問う人がいるけれど、それはきっと楽しいからに他ならない。この曲で今を楽しむことの大切さをあらためて学んだ気がする。
変態的に天才な津野米咲に感謝。
次点
※コメントは、後ほど更新予定。
- デジタリック→0(LOVE)/℃-ute
- KEEP ON 上昇志向!!/Juice=Juice
- 大人の事情 [NEXT YOU]/Juice=Juice
- 次々続々/アンジュルム
- 桜ナイトフィーバー/こぶしファクトリー
- チョット愚直に! 猪突猛進/こぶしファクトリー
- 独り占め/つばきファクトリー
- セクシーキャットの演説/モーニング娘。'16
- One and Only/モーニング娘。'15
番外
VIVA!! 薔薇色の人生/カントリー・ガールズ
https://www.youtube.com/watch?v=VFbeJRVmI3w&t=20m38s ※20:38~
リズムが呼んでいるぞ!/カントリー・ガールズ
https://www.youtube.com/watch?v=PozXl3L5TtQ&t=43s ※00:43~
音源化されてないため候補曲に入ってないけれど、このカントリー・ガールズの2曲はノミネートされたら必ず投票してたと思います。
アイドルフェス的なイベントを生配信で観る機会も多かった今年、カントリーの面々がこれらの曲を披露して、彼女たちのことを知らない観客が楽しそうにしているのを見ると、アイドルらしいアイドルやってるなあと心温まります。
薔薇色の人生を聴くと泣ける…なんて声も聞かれます。「もっともっともっともっと寿げ」 なんて、ほんと祭事に華を添えるアイドルらしい立ち位置だと思いますよ。
( 動ガ五[四] )
〔上代は「ことほく」〕
言葉で祝福する。祝いの言葉を述べて,幸運を祈る。 「新春を-・ぐ」 「天つ奇(くす)し護言(いわいごと)をもちて-・き鎮め白(まお)さく/祝詞 大殿祭」
MV部門
第3位 泡沫サタデーナイト/モーニング娘。'16 1.0pt
群を抜いて今年一番観たMV。楽しさもチープな感じも、モーニング娘。の楽しさ全部入り。今の活動を知らない沢山の人たちに、この映像やそこから派生してBuzzった泡沫コラを見て「モー娘。はこうでなくっちゃ」と好印象を与えた会心の一撃。
楽しすぎて、観ているうちに終わってしまうのが悲しくなって、アイドルなんてあっという間に卒業する儚い夢だ……なんて切ない思いになったりもするけど、最後に「儚さ=爆発」で表現されたら笑って見送るしかない。
いきなりスルッと「泡沫サタデーナイト」のCMが入ってきてびっくりした。香音ちゃんはこの曲のアイコンだね(笑) #TheGirlsLive pic.twitter.com/54tk4IOXfZ
— もかまっちゃ (@_mochamacha_) 2016年4月21日
第2位 セクシーキャットの演説/モーニング娘。'16 2.0pt
この映像のおかげで、楽曲の世界観をより深く知ることが出来ました。踏み出せない女の子の表情や行動の変化の表現が、楽曲のテーマを上手くとらえていて、このMVだけで一つの物語作品として楽しむことが出来ます。また、紫の色味やオシャレな調度品など、この動画の中だけの雰囲気も魅力的。
【関連リンク】
第1位 Dream Road~心が躍り出してる~/Juice=Juice 3.0pt
楽曲とダンスと映像表現とが最も有機的につながった作品だと思いました。心が折れそうな時と前向きになった時の「陰」と「陽」をあらわすイメージ映像がふんだんに折り込まれており、無意識でその場面ごとの温度感が伝わってきました。逆再生の仕掛けは「そのままだったら落ちていたところを盛り返した」という、難局を乗り越えてきた彼女たちの力強さだと感じられて、これまでのJuice=Juiceの活動を追うようで胸が熱くなりました。
【関連リンク】
今年はMVの出来映えのアベレージが上がったように思います。象徴的だったのは、ハロ!ステでJuice=Juice『明日やろうはバカヤロー』が初出しされた時にだいぶ肩透かしな雰囲気がタイムラインに漂っていて、昔のPVはあんな感じだと思ったけど他と比較したらそうなっちゃうよねえ、なんて考えました。
歌詞に込められたメッセージを映像ディレクターが噛み砕いて、より魅力的に伝えてくれることで、楽曲の魅力を理解できるのはもちろん、グループの魅力にもつながってきて、また次が楽しみになる。とてもいいサイクルだなあと思います。
推しメン部門
鈴木香音
「みんな!今まで!ありがとーー!!!!」と叫んだ瞬間、彼女だけにしかきっと発することの出来ない、そんなビートがひしひしと伝わってきました。
新メンバーオーディションに、ただただ憧れだけで飛び込んでくる普通の女の子がいきなりデビューすることが難しくなってしまった今、でもやっぱり、モーニング娘。は夢を与える集まりであって欲しいなあと無いものねだりしてしまいます。
片田舎の小学校の児童会長が、いきなりテレビの画面いっぱいに一発芸を披露したり、二千人クラスのホールでの初のコンサートで喝采を浴びたり。今思えば、それだけでもう、「私も挑戦してみたい!」って全国の女の子に夢を与える大きな仕事を果たしていたように思います。
他にはない異質の個性たちが共存するのがモーニング娘。であり、そんな中、事前の経験が無くとも、きちんと存在感を示し、ファンに愛され、同期や後輩から頼られ、メンバーとしての役割をきちんと果たして、次の目標に向かって卒業して行く姿はとても立派でした。
【過去の投票】
楽曲大賞とは(byとざまさん)
「ハロプロ楽曲大賞」をご存知ない方のために説明しよう!
— とざまさん (@tozamasan) 2016年11月15日
「ハロプロ楽曲大賞」とは非公式にヲタ有志が主催するイベントで毎年年末にその年のハロプロ楽曲の中で一番を決めようという企画なのだ!
非公式のヲタ有志主催イベントとはいえ今年で15年目で昨年は3557人ものヲタが投票したのだ!
「ハロプロ楽曲大賞」はヲタ有志主催の非公式イベントとはいえハロヲタとしては年末の恒例になってるイベントなのだ!
— とざまさん (@tozamasan) 2016年11月15日
もうすぐ投票が始まりますが結果だけを知るよりも投票した方が絶対に楽しいし、投票することで自分の1年間のヲタ活動を振り返ることができるのだ!
「ハロプロ楽曲大賞」の投票した方が楽しいと言いましたが「投票」を深く考える必要なく、投票理由は「楽曲そのものの完成度」でも「ライブで楽しい」でも「MVが可愛い」でも「推しが目立ってる」でも何でも良くて、投票するハロヲタに委ねられているのだ!
— とざまさん (@tozamasan) 2016年11月15日
「ハロプロ楽曲大賞」の投票は2016年に良かったと思う曲を5曲選ぶだけなのだ!
— とざまさん (@tozamasan) 2016年11月15日
例えばモーニング娘。'16の曲しか知らないならモーニング娘。'16の曲の中から選べばいいのだ!
それでも5曲選ぶとなると悩むし、10点の持ち点振り分けるの困るくらいなのだ!
色々言ってきましたが「ハロプロ楽曲大賞」を通して自分の1年間のヲタ活動振り返ることができるし気軽に参加してほしいのだ!
— とざまさん (@tozamasan) 2016年11月15日
とか宣伝してますけど主催者側ではなくて投票数多いほど面白くなると思ってるから広く新規ヲタさんとかにも知ってほしいと思って勝手にツイートしているのだ!
「ハロプロ楽曲大賞」の公式サイトはこちらなのだ!https://t.co/00J63cimcm
— とざまさん (@tozamasan) 2016年11月15日
また投票開始した頃に広めるツイートしますが、それまでノミネート作品見て考えておくといいのだ!
一つ「ハロプロ楽曲大賞」のポイントとしては「優劣」を決めるイベントではなく「ヲタの分布」を見るイベントということなのだ!
— とざまさん (@tozamasan) 2016年11月15日
だから気軽に投票することできるし、結果と比べるとすごく楽しいのだ!
*1:実際そこに現実との齟齬が生まれて彼女たちは武道館には行けなくなるわけですが……。