テレ娘。

「テレビで見かけた娘。さんたち」 略して、テレ娘。 テレビ好きの目線から、画面に映った娘。さんたちについて触れます。

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モーニング娘。鈴木香音卒業公演を前に思うこと

モーニング娘。鈴木香音卒業公演を前に思うこと - テレ娘。
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2月7日、モーニング娘。9期メンバー・鈴木香音の卒業が発表 *1 され、あっという間に3ヶ月が経過し、彼女にとって最後の春ツアーは本日千秋楽となる卒業公演を迎えます。

 

卒業の知らせを聴いたさんまさんは、こんな反応だったんですよね。

ついこの前も。

 

タレントの目線のさんまさんからすると、鞘師・鈴木ともにキャラの面でパッと思いつく娘。メンバーだったことがうかがえます。

鞘師卒業の時に、わたしは後藤真希卒業の頃を連想しましたが、さらに鈴木卒業が重なると、さんまさん目線の「エースとバラエティ担当」という見方を借りれば、後藤真希保田圭の卒業が相次いだ時に似てるのかもしれません。

それこそ当時も、世間的に「モー娘。何が起こってんねん」という状態でした。

 

圭ちゃんは、バラエティ担当だけでなく、ニゾンの底であったり、後輩にイジられることもいとわない心の広さだったり、メンバーの間を取り持つ役でもありました。

でも、わたしがとりわけ似てるように思うのは、それら以上に彼女の「優しさ」なんですよね。

先日、東スポで12人全員のインタビュー記事が紹介されていました。

【連載】19年目のモーニング娘。

同じような集中連載を、2003年の春ツアーの時もサンスポでやってたんです。

当時はブログとか個々の考えが分かるパスが無かったので、すごく貴重だったんですよね。そこで知った、ピンチの時にそっと支えたエピソード。

 

--小川麻琴の項「●最初で最後の16人娘。⑨-田中邦衛のモノマネでバカウケ」より

そんな保田とは大切な思い出がある。「昨年の春ツアーでソロがあったんですけど、歌う自身がなくて…。練習の時に歌えなくて泣いていたら、そっと手をつないで一緒に歌ってくれた。尊敬する先輩です」と明かしてくれた。「私も6期メンバーから一番話しかけられやすい存在になりたい」とも。

 

/サンスポ「最初で最後の16人娘。緊急連載」(2003.04.16)

※書き起こしページURL: http://www5f.biglobe.ne.jp/~futen/sanspo.htm

 

おそらく、香音ちゃんの更新はこれが最後になると思うんですけど、最後は彼女の「優しさ」のお話を。

 

 

優しい人

 

スポーツ紙や世間の芸能通は、鈴木香音「ぽっちゃり」「バラエティ担当」「ムードメーカー」と形容しますが、ハロプロファンの多くが彼女の本当の良さは「笑顔」だと知っています。

しかし、卒業発表がなされた直後、タイムラインの中で多く見られた言葉は「 優しい 」という形容詞でした。

 

でも、優しいと言っても、目に見える何かをするタイプでは無いんです。変に気を遣わせないよう、「私が○○してあげるよ」という言葉さえも避けていたような印象。

そんな、そっと支える配慮について触れるツイートも見られました。

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香音「里保ちゃん一緒にのんびりしよ」 鞘師「いいよ~」 鞘師「まったり係」 香音「うふふ」 鞘師「危ない…んで火とか使うの」 香音「やれることはやるよ」

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香音「みんな七輪とか持ってやってるよ」

 

同じく別のDVDマガジンで、彼女はずっとお鍋を洗ってましたよね。

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鈴木「また食ってんの?次なに?」 鞘師「ん、りんご」

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鞘師「香音ちゃんが全部やってくれてんの?」 香音「そうだね、逆にどくのが面倒くさい」 鞘師「なんだよ、そのイイ人発言」 香音「そんなんじゃない(笑)」鞘師「んふふふ」

 

さりげない優しさって、大人でもなかなか出来ることじゃないです。

ずっと以前、同期の鞘師が『RIHO-DELI』で語った「おにぎりを買ってきてくれた話」も、気遣いながらそっと助けた例の一つでしたが、ラジオで話題にならなければファンに知られることなく過ぎていく、些細な楽屋の一コマでした。

こういった、日常のブログに書くまでもないような、グループに当たり前にある小さなエピソードが、実はすごく沢山転がってたりするんじゃないかと思うんですよね。

 

表にはそんなにエピソードは出てこないけれど、ファンはそれを十二分に察していたりします。

※鞘師卒業が発表された後のhachiさん(@harui309)のツイート。旅立つ鞘師は鈴木香音を「海」だと表現する。

※もしも彼氏がデートに遅れてきたら娘。メンバーは何て言うでしょう、というカオリさん(@caooli)の妄想。想像上の鈴木香音は「私も今来たトコ♪」と答える。

 

あるいは、道重卒業前に非常に話題になったメンバー全員についてのコラムで、彼女について触れた記事も「優しさ」がテーマでした。

モーニング娘。’14の優しさ、鈴木香音 | エンタメNEXT - アイドル情報総合ニュースサイト

 

ファンの思いや記者の描写は、どこまで言っても憶測・推測の域から離れません。もっと言えば、ブログもタレントにとって表向きの顔で、DVDマガジンもあくまで見られることを意識した顔なのかもしれません。

ただ、アイドルって、本来のその人から0.5歩ズレた所に生きる、虚像と実像の間ぐらいの存在でもありますよね。*2

だとしたら、そのアイドルの人となりを表すのは、本来の姿以上に、記者やファンが客観的に語る「周囲がどんな人だと思っているのか」というファクターも、ある意味正解の大きな部分を占めているのではないかと思うのですよね。

 

では、その優しさはどこから来るものなのでしょう。

 

 

人間が好き

 

とかく「笑顔」が魅力だと言われる彼女ですが、そもそも笑顔が商売道具であるアイドルのプロ集団の中で、どうしてとりわけ彼女にスポットが当たるのか、たまに考えることがありました。

 

笑顔の魅力のその源

例えば、Juice=Juiceの金澤朋子のように、発声に色艶のある人がいますよね。カラオケコンテストをきっかけにハロプロの世界に入ってきた彼女は、頻繁に通うほど歌が好きだったことが要因にあります。

また、アンジュルム相川茉穂のように、話し方の雰囲気に独特のアットホームな雰囲気を持つ人がいます。それは、彼女はブログに家族の話題を載せたりするのですが、人柄を形成する家庭環境が寄与したように思います。*3

そういった歌声や雰囲気と同様、鈴木香音の笑顔は感覚的に親しみを感じます。それは、何が寄与しているかと言ったら、たぶん「人」が好きなところだと思うんです。

 

好奇心に溢れ、人と出会うことが好き。そんな彼女は、ファンを大切な「人」として接していることがしばしばブログから読み取れます。

 

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私にとって、ファンの方の笑顔もモーニング娘。の自慢の一つなので、それをアピールするために、このデザインにしました

恥ずかしいかもしれませんが、その笑顔をたくさん見たいので、是非GETしてくださいね

 

映画が見にいきたい!!!♪鈴木香音|モーニング娘。‘16 Q期オフィシャルブログ Powered by Ameba(2013.07.11更新)

 

愛知・蒲郡での凱旋ライブで「香音コール」に湧いた日、彼女はこのように感謝の言葉を述べていました。

 

私は、人間として、ファンの方のファンです。

それぞれ、色んな生き方をしてる人が居ると思いますが、こうやって地元公演をお祝いして下さるファンの方。

とってもかっこいい生き方だなって思います

自分が楽しいだけじゃなくて、人のことをお祝いしたり、優しい言葉をかけたり、人のために何かできる人ってとっても素晴らしいって思います

 

人間って素晴らしいね♪鈴木香音|モーニング娘。‘16 Q期オフィシャルブログ Powered by Ameba(2013.04.13更新)

 

中学生ながらに、誰かのために行動できる人を尊敬していました。

そして、卒業前日の心境でも、やはり人との出会いとふれあいに喜びを感じています。

 

私にとっては、ファンの方々…というより、1人1人の人との大切な出会いだったんです。

 (中略)

人間として鈴木香音を応援してくれたひとが居たから、卒業という大きな決断が出来たんですo(^▽^)o

 

いま思うこと! 鈴木香音|モーニング娘。‘16 Q期オフィシャルブログ Powered by Ameba(2016.05.30更新)

 

人が好きで、人に対して真面目に考え、人に誠実に接したい。だから、喜ぶ人の顔を見た時には人一倍喜び、その心の内が表情に出るから笑顔が輝いて見える

彼女が笑顔でいられることも、彼女の笑顔が魅力的だといわれるのも、すべては人が好きだという彼女の内面に起因するものである気がします。

 

そんな彼女なので、困っている人を見ると放っておけない。

 

鈴木香音の存在感

とある点において、彼女の特徴があらわれています。 

 

特に後輩に対して、まず自分から話しかける。それは尾形や野中も同じように語っていました。

 

先輩だけど私と同じ学年で、
加入した頃からたくさん話しかけてくださった鈴木さん。
いつも鈴木さんの笑顔に元気をもらってます!!

 

鈴木香音さん!尾形春水モーニング娘。‘16 12期オフィシャルブログ Powered by Ameba http://ameblo.jp/mm-12ki/entry-12126478529.html

 

鈴木さんは、私をお出かけに連れて行ってくれたり、一緒に楽しいお話で盛り上がったり、加入して間もなくて不安だった時に声をかけてくださいました

 

/鈴木さん。@野中美希モーニング娘。‘16 12期オフィシャルブログ Powered by Ameba http://ameblo.jp/mm-12ki/entry-12126220663.html

 

同郷でかわいがっている牧野真莉愛が初めての凱旋公演の日に上げたブログのエピソードは、加入よりもずっと以前の話でした。

 

まりあがモーニング娘。11期オーディションの合宿を受ける日に、コンビニに行ったら、鈴木さんに会ったんです!

その時は、まりあのこと鈴木さんは知らなかったのに、まりあがハロプロ研修生になって、初めてのハロコンの時に、

「コンビニで会ったよね!」

って言ってくださったんです

それが本当に嬉しくって!

 

/『鈴木香音さん♡・・・♪*゚』牧野真莉愛モーニング娘。‘16 12期オフィシャルブログ Powered by Ameba http://ameblo.jp/mm-12ki/entry-12020534423.html

 

「ぽっちゃり」「NG無し」といった奇抜なキャラとは別に、素の彼女の人となりは、主に節目の時などにラジオやブログで語られるエピソードから知ることが多いです。

 

石田「鈴木さんにしか話してないことも多いかも」

 

鈴木さんとは加入したとき1番最初に仲良くなった先輩で、いろんな話をしてきました!

鈴木さんにしか話してないことも多いかもしれません!

 

鈴木香音さん!石田亜佑美|モーニング娘。‘16 天気組オフィシャルブログ Powered by Ameba(2015.08.05更新)

加入とともにナマイキと言われるようになった彼女は、人見知りや不安を強気や負けん気でカバーする少女でした。人と打ち解けるのが苦手で、自ら「友だちが少ない」*4 と自虐する彼女。

加入してしばらく子どものケンカが絶えなかった10期に対して、そっと手を差し伸べ、別の目線で話を聞いていたのですよね。

 

小田「心の支え」

 

本当に仲良くさせて頂いてて、

私にとっては心の支えであったり、かけがえのない存在の鈴木さんです!

 

ご心配おかけしてすみません!小田さくら|モーニング娘。‘16 天気組オフィシャルブログ Powered by Ameba(2016.02.09更新)

長らくの「カレー友達」である小田さくら。彼女が綴るオフの風景は、しばしば等身大の中高生らしさが垣間見られ、非常に微笑ましいものがありました。

同期がいない彼女に、「同い年の私がいるから」と自ら距離を縮め、悩みを受け止めた先輩は正に心の支えであったに違いない。

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工藤「『お母さんやあ』って思いました」

--お互いの第一印象について。

工藤「鈴木さんはホントに『お母さんやあ』って思いました。」

鈴木「あははは。そん時からお母さん?」

工藤「いや、なんか、佐藤優樹ちゃんが、ハロープロジェクトの先輩の名前を憶えられてないっていう現状に直面した時に、鈴木さんが一生懸命教えてあげてる姿を見て、正直、そこは任せてたっていうか」

鈴木「ふふ。保護者みたいになってたからね、一時期(笑)」

工藤鈴木さん、完全に保護者だなって思って(笑)。なんか、もうむしろ、まーちゃんのお世話を鈴木さんに全面的に任せてた部分があったんで」

鈴木「最初スゴいしてたよね。なんだったんだろうね(笑)」

二人「あはははは」

工藤「だから、そう思うと鈴木さんは、やっぱり面倒見が良かったりする印象が最初からありました。」

 

CBCラジオモーニング娘。'15鈴木香音のいつでも!カンノンスマイル』(第51回、2015.11.17放送)

娘。の歴代「しっかり者の最年少」に立派に名を残す「すずどぅー」コンビも非常に親しい関係ですが、『カンノンスマイル』にゲスト出演してあらためて語った第一印象は「母」の一面でした。

エッグからいる自分が同期の面倒を見るのだと意気込むも、初めてのハロコンは、リハーサル時に足を怪我したり、開演後まもなく体調を崩してガキさんが代役を務めるなど、自分自身がピンチで手一杯 *5 で、その時が最初に頼りがいを実感した瞬間だったのかもしれません。

 

飯窪「鈴木さんには、私と佐藤優樹ちゃんめちゃめちゃお世話になりました」、佐藤「10回も付き合ってくれたんだなあ」

10期とまーちゃんの面倒を見ていた話は、飯窪さんも繰り返し語っています。

 

--後輩と上手くコミュニケーションをとる秘訣についての質問メールからエピソードトークへ。

飯窪「鈴木さんとか、スゴい早く、後輩の私たちにスゴい優しくしてくださって。

鈴木「なんか、私がたぶん、ダンスと歌が未経験加入だったから、それで劣等感をすごい味わったの、9期の中で一人だけ何もやってなかったから、」

飯窪「はいはい」

鈴木ダンスとか何かしらやってたから、みんな。だから、劣等感もあるのに置いて行かれてるっていうか、更に何か辛かったの、最初はね、一番。」

飯窪「う~ん、はい」

鈴木そういう思いしてる子が居たらイヤだなあって思ったからなんか近いし、歳も。っと思って、実際に、私、楽しいから話しかけにいったんですけど。」

飯窪いやもうホントに、鈴木さんには、私と佐藤優樹ちゃんめちゃめちゃお世話になりました(笑)

鈴木「あははは」

佐藤そうなの?」w

鈴木「そ、ちょっと待…!(笑)」

飯窪はぁ~!? ちょっとぉ~!? あんた一緒に教えてもらったでしょうが!!

鈴木「あーっはっはっは!」

佐藤教えてもらったけど、鈴木さん怖かったぁ。

鈴木「あはあはあは」

飯窪「えー!うそでしょう?」

佐藤「だって、最初スゴい優しかって、10回ぐらいやって、『優樹ちゃん?練習してきた?』って言われた時に」

飯窪「そりゃ10回もやって…」

佐藤ぞぞぞぞぉ~ってなった。でもぉ、10回も付き合ってくれたんだなあって、今だと思う

飯窪「そうよぉ」

佐藤「小田ちゃんに付き合えないもん。」

鈴木・飯窪「あははは」

鈴木「その前に、さくらちゃん、ちゃんと自分でやってくるしね(笑)」

 

/ラジオ日本『モーニング娘。'14のモーニング女学院~放課後ミーティング~』(2014.11.08放送)

まーちゃんが今にして思う、「怖かったぁ」からの「10回も付き合ってくれたんだなあ」という振り返り。それは、いよいよ9期が先頭に立つ時に、かつてのリーダー・高橋愛がかけた言葉に通じるところがあります。

 

--つい気になって後輩に注意してしまうと悩んでいたことに触れて。

高橋「『言っちゃうから……』ってネガティブな感じだったから、そうじゃなくって、それはポジティブなことだし。絶対的に嫌われるかもしれないじゃん、その時はね。でも絶対に必要なことだし、後々、だって、絶対的に気づいてくれることだし、あの時鈴木さんに言われたからってことは絶対活きてくるから、」

 

/ラジオ日本『モーニング娘。'14のモーニング女学院~放課後ミーティング~』(2014.12.29放送)

【参考・書き起こし】

telemusume.hatenablog.com

 

憧れのリーダー高橋愛は、香音ちゃんが尊敬する光井愛佳に姿を重ねるように評価してました。

強く注意することで嫌われるかもしれない。けれど、必ず後で気づいてくれるから、グループのため前向きに続けてほしいと。

まーちゃんの面倒を見ていたのは、愛ちゃんが卒業してすぐの2011-2012頃です。その時から、すでにそういった役割を率先してやっていたんですよね。……本当は「最年少」という肩書を失って、不安でそれどころじゃなかったのに。

 

ちょっとしか話せなかったけど…

鈴木に、

「なんかあったら電話してね♪」

って言ったら

…泣いちゃった

そしたら

フクちゃんも泣いちゃった…

(>_<)

きっと後輩も出来て
色々悩んでるんだろうな。。

 

9期|高橋愛オフィシャルブログ「I am Ai」Powered by Ameba(2012.03.09更新)

 

愛ちゃんが卒業して、しばらくして9期で愛ちゃんの舞台を観に行った時、香音ちゃんは、迷子の子どもがようやく母親に会えたように、こみ上げるものを堪えられなくなっていました。

後に彼女はこんな風に語っています。

 

--悔しいと思った時にどうやって解決するかという話で。

野中「何かありますか?悔しい時にしてることとか。」

鈴木「悔しい時にしてることかぁ……。あ、でも、ホントにこれは、誰かに気持ちを言うのが一番だと思いますね。」

野中「私、鈴木さんに相談していいですか…悔しいことがあったら…」

鈴木「全然いいよ!私、今でも全然新垣さんとか高橋さんに、

野中「はい!」

鈴木『今度どこか行きませんか?』みたいな感じで連絡するから。

野中「ほぇ~!私、普段人を誘えないんですけど」

鈴木「いつでも誘って」

野中「はい!勇気出して!頑張ります!」

 

/Webトーク「12期リレー #60」(2016.04.28配信)

人懐っこさが評価されて加入した彼女は、先輩が卒業した後も間柄を切らすことなく、助けを借りて乗り越えてきました。そのきっかけが、思わず泣き出して「電話してね」と手を差し伸べてもらった時だったかもしれません。

そして、この会話の様子だと、この先今度は後輩を支える側としてつながっていきそうです。

 

時間の流れは、目眩がしそうなほどに早いなあって思います。

しかし、変わらぬ関係性がグループの中に脈々と受け継がれていることに、娘。の魅力の本質を再確認させられる思いです。

 

重要なのは、それでも面倒を看てあげたいという気持ちを欠かさなかったということ。

 

「人が好き」の延長線上

彼女は「人」が好きです。

人が好きだから、魅力的な人に憧れて自然とモーニング娘。の門を叩きました。そして、人が好きだから、困っている人を見たら放っておけずに声をかけてしまうのだと思います。

それは、先輩の名前を憶えられない佐藤優樹であったり、会話が苦手ですぐ泣き出してしまう牧野真莉愛であったり、ハロコン等の場で近づけずに居る多くのハローの後輩や研修生たちであったり。

困った様子が視界に入ると放っておけない性格が、彼女の優しさの源になっているように思います。

それは、ハローの中に限らず、SATOYAMA&SATOUMIイベントでも、こんなエピソードがありました。

※卒業発表直後につぶやかれたツイート。

 

人が好きな彼女にとって、こういった行動は苦でも何でもなく、努力しているわけでも無い。むしろ、誰かのために何かが出来ることは喜びなんですよ、きっと。

人が好き。だから、人のためになれることをしたい。

「介護のお仕事につきたい」という卒業発表に、わけが分からないという人も多かったですが、彼女がこれまでやってきたことを考えたら、確実に延長線上にあると思うんですよね。

歌が好きで、娘。の経験を通じて歌手になる人もいます。宝塚が好きで、娘。の経験を通じて演技の道を選んだ人もいます。

誰かのためになるお仕事に憧れた小学生は、娘。での経験を通じて、誰かのためになるお仕事を選びました。

彼女はやりたい道に進んで行くのです。

 

冒頭、保田圭を思い出した話をしました。

普段の圭ちゃんは、というか全員が上下関係が今よりも厳しい時代、後輩たちにとって話しかけれらない離れた存在で、コントの設定を通じて近づけるのが嬉しかったんです。

5期「おばちゃん!」

保田「おばちゃんじゃない!」

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/フジテレビ『モーニング娘。特番 13人がかりのクリスマス』(2002.12.22放送)

後輩たちは、テレビやイベントの場で困ったらネタにしたりするけれど、保田圭を先輩として慕うだけでなく、慕われる人柄にも惹かれていました。

紺野「保田さんのような尊敬される先輩になります(涙)」

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高橋「おばちゃん、ご卒業おめでとうございます。保田さんにはコンサートの楽しみ方を……うっ」

保田「こら、立ちなさい!」

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モーニング娘。コンサートツアー2003春 ~NON STOP!~ (2003.05.05、さいたまスーパーアリーナ

泣かないようにコントの役柄になりきって「おばちゃん…」と言い出して、でもこみ上げてきて崩れ落ちた高橋愛

やがて彼女が人を育てる立場になり、そして飛び立ちました。

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モーニング娘。コンサートツアー2011秋 愛BELIEVE ~高橋愛卒業記念スペシャル(2011.09.30、日本武道館

そこで育てられた子が今、後輩たちから母のように慕われている。

 

今日、この続きを目の当たりにすることになるわけですね。 

本当に、時間の流れは、目眩がしそうなほどに早いなあと思います。

 

陰で支え、メンバー間をつなぐ存在。わたしはバラエティ好きということもありますが、実際惹かれた理由はそこでした。

 

推しメン部門

鈴木香音

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今年も彼女に投票。今年は笑顔笑顔と言ってられない受難の年だったけど、それでもテレビに出た時にちゃんと及第点の仕事をしてきました。自分がグループの活動で惹かれる人って、「空気読めるバラエティ担当」「グループ内でつなぎ粉になれる子(とりわけ縦の関係を築ける子)」に集約されるんですが、前者は加入時点でクリア出来てたと思うんです。で、今年はとりわけ後者について、誕生日の後輩のブログを見るに娘。の中で確たる存在になっているように感じられ、頼もしい限りです。

 

第14回ハロプロ楽曲大賞'15 投票 - テレ娘。(2015.12.10更新)

 

同期の同い年が「大黒柱」と呼ばれたのに対し、いつからか「縁の下の力持ち」と呼ばれることが多くなった彼女。どちらも安定した「家」に不可欠な存在です。

本当の存在感を知るのは、もう少し後、彼女と接した後輩たちが今後どのような存在になるかを見ることで、あらためて実感することなのかもしれません。

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先輩だからとか後輩だからとか、義務感とか役割とか、そういった理屈ではなく ただただ助けてあげたいという気持ちで接してきた

すべては自分に正直な行動で、気持ちにブレが無い。

 

 

だから、後輩たちは慕うのだと思います。

 

 

 

EMOTION IN MOTION

 

最後は、今日のコンサートに期待すること。

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卒業発表から、あっという間に迎えたツアー初日。そこで見つけたツイート。

 

彼女自身のテーマとして、全国に感謝を伝えるツアーにしようとしているような気がしています。

 

鈴木香音の恩返し

公演を観終えた人たちの感想を見ていて、これまで以上に「笑顔」という言葉が聞かれました。

上のツイートの通り、感謝をしたいということとともに、彼女が残したいものもあるように思います。

 

彼女は自己評価が低いです。

モーニング娘。のコンサートには、歌やダンスの【カッコイイ】を見たい人もいれば、表情や言動の【カワイイ】を見たい人もいます。

卒業前の鞘師に「出来ないことが無い」と言わしめた彼女は、そのどちらも届けられるメンバーだとは思うんですが、自己評価の低い彼女が自信が無い中で考えたこと。

 

とにかく!

私の笑顔をできるだけ多くの方に届けたい!!!

こんなにもたくさんの人に褒められたんだもん。
笑顔だけは100%の自信を持てます

自信をくれて、ありがとう!!

 

笑顔 鈴木香音|モーニング娘。‘16 Q期オフィシャルブログ Powered by Ameba(2016.05.22更新)

 

謙虚な彼女は、誰もが彼女のキーワードと認める「笑顔」でもって【楽しい】を伝えることに全力を注ごうとしているんじゃないかと思うんです。

自分の笑顔で「楽しい」と思ってもらい、そうすることで「また来たい」と思ってもらうこと。

ファンへの最後の感謝だけでなく、次のモーニング娘。につながる何かを考えて、自分の笑顔でコンサートの楽しさを伝えようと考えているように思います。

 

卒業曲『泡沫サタデーナイト!

www.youtube.com

今月2つほどpostしました。

telemusume.hatenablog.com

telemusume.hatenablog.com

書き進めるうち、「心を揺さぶる」ということが『泡沫~』と香音ちゃんに共通するキーワードなのかなと思いました。

心を揺さぶられる状態。笑うことも、泣くことも、感情のたかぶりという意味では一緒で、我慢ができない。

それって、ちょっと心が痙攣してるような状態ですよね。

楽しすぎて気持ちが高揚して、気持ちのコントロールが効かなくなったり、釘付けになったり、そんな目には見えない惹きつける魅力があります。

そういうものを伝えるのが上手なのが鈴木香音という人だという話をしました。

www.youtube.com

※オーディションで唄った『会いたいロンリークリスマス』も、9期バスツアーで唄った『Yeah!めっちゃホリディ』も、上手いor下手とは別次元で見入ってしまう。

正に、彼女だからこそ発することが出来る、そんなビートがあるんじゃないかと思うんですよね。

そういった感情のたかぶりを表現する楽曲であることが『泡沫~』の泣ける理由であり、「EMOTION」を語るツアーに絶対不可欠なピースになっています。

 

『泡沫~』リリース以降、卒業を前にした彼女が「太陽のような存在」と形容される機会が増えました。でも実際、彼女はモーニング娘。の中で 恒星 でなく 惑星 だった気がします。

中心にいる太陽でなく、周りを回るいくつかの星の一つ。中でも、一番外側を回って見守っていたようにも見えます。

※その様子を察したヤナカナさんが、ちょっと残念がっていたのは、いかに彼女の可能性を買っていたかが窺えます。*6

なので、彼女が太陽に見えるこの曲は、鞘師を真ん中に置くフォーメーションで【カッコイイ】をコンセプトに形作ってきたこの数年のモーニング娘。に対し、もしも鈴木香音をアイコンとする【楽しい】をコンセプトにしたモーニング娘。だったら、というパラレルワールドを見ているような気持ちがします。

きっと、今だけのもの。少なくとも彼女とともにするのは残りわずか。だから、後悔しないように、狂信するがごとくこの曲にとことんのめり込みたくなるのです。

 

今日の武道館、【楽しい】をコンセプトとするモーニング娘。がどこまでやり切るか見どころです。

 

名曲『愛あらばIT'S ALL RIGHT』

www.youtube.com

セットリストを聞いて、とりわけひざを打ったオーラス曲。ズバリ最高の選曲だと思いました。

かつて「モーニング娘。のマザーシップ」と言われた安倍なつみの娘。最後のシングル曲。

なっちに愛された彼女が、やがて母のような目線で仲間を見遣る存在となり、そして今、なっちの唄ったソロパート、かつての「なっち」コールと同様、熱い「香音」コールを受け止めます。

 

前向きで明るく、何より優しさに包まれ、平和と幸せにあふれた曲。これを、それぞれの時代の「今のモーニング娘。が唄うことに意味があります。

 

本気で熱い人の歌

いわゆる「中二病」という表現があります。例えば、「何のために生きるのか」「死んだらどうなるか」「自分以外の人間って本当に生きてるの?」みたいなことを本気で考えます。

それは悪いことだけでなく、「世界中の全員が幸せになることってあるのかな…」とかいう発想もあったりします。

 

羽賀「ところでさ」

野中「なに?」

羽賀「あかねの目標」

野中「お、」


羽賀「世界を平和にしてやる

 

MUSIC STATION&のなねちん!羽賀朱音|モーニング娘。‘16 12期オフィシャルブログ Powered by Ameba(2016.05.27更新)

 

最年少14歳・羽賀朱音のふとした会話です。

当時の最年少・鈴木香音も、『この地球の平和を本気で願ってるんだよ!』を唄いながら、ホントに地球の平和を本気で願っていた気がしています。

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少なくとも、彼女は度々そういった発言をし、世界のファンも彼女を愛しました。

 

将来の目標

「ファンの皆さんにいろんな意味で笑顔になってもらいたいです。私と一緒にいたら自然に笑顔になっちゃう、みたいなキャラクターでずっといたいです。あとは外国語もできるようになりたいし、世界で通用する歌とダンスができるようになりたいんです!」

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/『B.L.T.』(2011年3月号、p.152「モーニング娘。史上最強の!? 9期メンバー大決定!!!」)

 

ホントに本気で考えてる人たちが唄うから、モーニング娘。の平和の歌は心が揺さぶられると思うんですよ。

昨年、NHKの特別番組で『雨の降らない星では愛せないだろう?』を広島で唄ったのも、非常に良いお役目だと思いました。

telemusume.hatenablog.com

子どもたちが純粋な気持ちで唄う童謡に癒されるように。身近な例では、娘。になれると信じる中学生・小田さくらの『Be Alive』に鷲掴みにされたように。

世界中が平和になれると信じられる年頃のメンバーが本気で唄う平和の曲はストレートな感情が込められています。

 

前を向く人の歌

『愛あらばIT'S ALL RIGHT』も、等身大の彼女たちだからこそ唄える平和の歌です。

「好きな人が出来た時に、どうしたら良いか悩むのではなく、伝えようと自ら行動できる人は、きっとお天道さまが見ていてくれる」。そんな、自ら行動することで幸せを呼びこめる人でいようと説いた歌です。

これをモーニング娘。が唄っていることに意味があるんです。自分たちの可能性を信じて、自ら行動してオーディションに飛び込んで来た人たちだから

地球の平和を本気で願う人の歌が伝わるように、夢を叶えるために集まった人たちがこの曲に気持ちを込めると、そこにはウソがない。

夢を叶えようと飛び込んだなっちが卒業する時、同じ志を持つ仲間がみんな前を向いて並んで唄いました。

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それ以降も、どの時代のどのメンバーが唄っても変わらず歌のメッセージがひしひしと伝わるのは、モーニング娘。というグループには前を向く人しか居ないという点で共通しているからなのだと思います。

 

そんな楽曲を、今再び、門出のコンサートで唄います。心からの歌を目の当たりにしたいです。

 

 

未来に向けて進もうとする者がソロパートを唄い、それを応援する者が大きな声で呼びかける。

毎公演、「香音」コールを大きな声で叫ぶ瞬間、幸せを感じる人が本当に沢山います。

Twitter検索 - 香音 OR ズッキ OR すーずき 幸せ

※5/28豊橋公演までで日付指定しています。

きっと、鈴木香音の最後のお役目【楽しい】を伝えたい気持ちが確実に伝わり、全国のツアー会場で【幸せ】に昇華されていっているのです。

ホールコンサートの時点で、『泡沫~』『愛あらば~』を見終えた後、わたしは手足がしびれていました。武道館ではどうなってしまうのだろうと思います。。

 

世界中の全員が平和になる未来は不可能に近いかもしれない。でも、「香音」コールが起こる瞬間、その小さな世界の全員が「楽しい」と感じられる場面を目の当たりにします。

心を揺さぶられ、みんな笑顔のまま涙が頬をつたう。笑顔が何よりの喜びである彼女にとって、そんな得難い瞬間を共有できることは最高の卒業プレゼントに違いありません。

 

今回のツアータイトル「EMOTION IN MOTION」とは、その 瞬間 motion に生まれる 感情 emotion を心に刻もうという意味合いです。

卒業の日の最期の瞬間、『愛あらば~』の曲中で印象的な鐘の音が門出を祝福し、一万人の笑顔が彼女を見送る。

そんな最高の感情を抱いた瞬間を胸に刻んで旅立つことが出来たら、実に彼女らしい卒業になると思います。

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

*1:モー娘。鈴木香音が卒業、福祉の道へ - 音楽ナタリー http://natalie.mu/music/news/175307

*2:「本来のその人から0.5歩ズレた所に生きる、虚像と実像の間ぐらいの存在」。熱い応援に対して本来の自分は違うと、自虐的にぶっちゃけた一幕。
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田中「こんな衣装着とうけど、脱いだら普通の女!」 道重「脱いだらとかって!(笑)」 田中「思わん?」 道重「むしろ普通より貧相だよね」(「南波一海のアイドル三十六房」2013.xx.xx)

*3:【関連ツイート】家族みんな、猫も一緒にアラジン囲んでスープの鍋をコトコトしてるお家があったから、あいあいの自然な「おかえりー」が生まれたのだと思うと、とてもあったかい気持ちになる。


*4:【関連記事】自ら「友だちが少ない」と言う石田亜佑美の話。
telemusume.hatenablog.com

*5:【参考動画】
www.youtube.com

*6:参考 モーニング娘。'16鈴木香音、柳原可奈子に手紙を出していた 柳原「自分の心と身体と環境と性格がピタッと合う大人の女性になってくれたら」 : ハロプロキャンバス 

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