テレ娘。

「テレビで見かけた娘。さんたち」 略して、テレ娘。 テレビ好きの目線から、画面に映った娘。さんたちについて触れます。

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僕らの音楽

僕らの音楽 - テレ娘。
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あややがゲスト出演。

まず、interviewが面白い。番組の第一回から、鳥越俊太郎の質問には遠慮が無いのだが、今回はいつも以上。おじいちゃんと孫の会話に近いのかも。偶像崇拝の思想観念を土台として話を進める鳥越氏と、それに気づかず正面から答えるあやや。噛み合っているようで、実は噛み合っていない。
この番組は、新しい歌番組の形態を模索している。そして、とっても手間隙とお金がかかっている。松任谷正隆のピアノやチェロ奏者の演奏で歌う姿はとても素敵だ。しかし、肝心のあややの歌は、曲と調和させるように静かに歌っている姿が、単に元気が無いように見えてしまって残念だった。以前聞いた「Love涙色」はもっと気持ちに響いてきた気がしたので、今日の歌を聞いた鳥越氏が、番組の括りで語る「彼女は、間違いなく歌手でした」という一言に違和感を覚える。谷村新司は、アイドルを超える国民的歌手・山口百恵を引き合いに出していた。曲がCMに使われていたとしたら売れただろうか。あるいはタイトルが「風信子」でなく、「ありがとう」みたいな受け入れやすいものだったら。。

ともあれ、歌を大切にするこの番組に、彼女が出演した意義は大きい。ドキュメンタリーの要素が多分に含まれていて、その曲が作られた背景が語られることで魅力が存分に伝わる。そうして、歌を楽しみに待つことができ、そして聴くことができる。そんな、30分間の中に自然な流れを持たせる仕掛けが施されている番組。この番組のような形態が世間一般に受け入れられる頃、「ふるさと」のような曲を見事な合唱で歌い上げていたら、改めて娘。をカッコイイと思えるのではないか。娘。が踊る姿は魅力的だが、たまにはじっくり聴かせる歌を出してみては思う(勿論、聴かせられるようになるための歌唱力が必要なので、そのための練習時間も用意してあげて欲しい)。ドキュメンタリーから生まれた彼女たちが回帰する場所としてふさわしいと思うのだけれども。

■『僕らの音楽』(CX) http://www.fujiint.jp/ourmusic/index2.html